ある時、自分の周りの、自分よりも上の世代の、足腰がしっかりしている農家は、たいてい山登りが趣味 (若いときに、百名山制覇したとか、北アルプスや八ヶ岳などずいぶん登ったとか) だった人が多い、と気がついた。
自分も見習って、まだ動けるうちにいろいろ登っとこう、ちょうど運動不足のカミさんもいたから、手始めにちかくの低山、神成山 (かんなりやま) をハイキングしようと計画した。
が、ここ数年、下仁田ねぎ作業に追われに追われ、なかなか行くタイミングが取れず (行くのを嫌がるカミさんの都合もあったり)、例年より早く終わったこの春、やっとこ神成山の尾根を歩いてきた。
※冒頭画像は、家の前から見える神成山。青矢印を縦走。
その神成山の尾根歩き、いつの間にか 「富岡アルプス」 なんて大層な名まえになっていた。
下仁田ッ子だから隣町である富岡に関することは子どもの頃から好きではないが、近年、いろいろなネーミングもふくめ、センスがいいなぁと感じることがある。
たとえば、『おかって市場』。
ありきたりの 『〇〇マルシェ』 (フランス語で市場・マーケットを意味する) ではなく、『おかって市場』 という日本語の名称を初めて聞いたときは、あまりのセンスの良さに嫉妬したくらい。(安易な横文字ネーミングよりも日本語勝負なのは、知的で素敵!)
その他、『お富ちゃん』 というご当地キャラも、チープで幼稚なキャラが多い中、名前もふくめとっても ”上品” 。
自分の暮らす町や他の群馬の地域にくらべ、田舎臭さが抜けているのは、素直に羨ましくもある。
さて、3月のある日に、宮崎公園の駐車場に軽トラを停め、富岡アルプスを縦走してきたわけだが、コースのあちこちに、「日本一きれいなハイキングコース」 という看板というかプレートみたいなのがあり、なにをもって 「日本一」 なのかサッパリわからなかった。
”きれい” とは、「ビューティフル」 のきれいなのか、「クリーン」 のきれいなのか。
景観だとしたら、日本一と言えるほどビューティフルとは言い難く (単純に尾瀬や上高地の方がきれい)、やっぱり 「クリーン」 の ”きれい” か・・・、だとしても、「日本一」 は盛りすぎ。
映えポイントは全くなかったが、散歩よりはちょいハード、初心者用低山ハイクとして、いい運動になった。
※以前撮った冨岡アルプス。黄色矢印を縦走。