メニュー 閉じる

下仁田ねぎ・R6年度分の終了/ふりかえりと申し訳なさ

今冬は、昨冬よりも更にひどい大不作だったため、多くの御歳暮客様・販売店様・飲食店様にキャンセルしていただき、電話や飛び込みの新規客は断り、大箱や複数個の注文を停止したり、微調整しながら、地元優先で細く長く下仁田ねぎをもたせ、先週、最後の一作を掘り終えました。
今回注文できなかったお客様から、まだあったんかいッ!という声が聞こえるようで、たいへん申し訳なく思います。

すこし説明を加えながらふりかえれば、
10月頃から不作情報が飛びかったせいか、11月になると他に断られた新規客の問い合わせが多くなり、シーズン直前、掘ってみて、予想していたよりも1サイズくらい細く (生育の遅れ)、シーズン入ったら、太め大箱の注文が殺到し (しかもそのほとんどが年末発送指定だったり)、太めが出にくい中、注文に煽られ、大量に掘り進めて早々に終わってしまうわけにもいかず (12月の御歳暮発送が済んだら、年明けはふるさと納税返礼品の発送が控えているため)、やりくりに非常に困り、結果、多くのお客様に注文をあきらめて頂きました。

そうまでした理由として、
下仁田で、大量生産できない伝統栽培の下仁田ねぎの生産だけで生活していく場合、売上げが12月だけの短期集中だと目まぐるしく大変なだけで、経済的にも身体的にも限界があり、なるべく人手をかけず、身体の負担をかけずに乗り切るのには、注文の分散化、販売期間をなるべく長くとることが、これから先、この仕事を継続するために必要と考えているからです。
また、地元優先にシフトしたのも、この地で暮らし続けるうえで重要だと思ったからです。
自分には、下仁田ねぎを通してでしか 地域とのかかわり合い・貢献できることがないので、地域の食財 (食の財産) である下仁田ねぎが不作で少ないときほど、地元にすこしでも下仁田ねぎがまわるようにすべきと思ったのです。

気候変動があたり前になってきているので、大きな期待は持てませんが、いろいろ対策しながら、来冬 (ことしの冬) はもうすこし余裕が持てるようにしたいと思います。

Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です