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七味温泉

 

田舎住みの農家になって、ひと区切りついたら近場の温泉旅行へ出かけるのが数少ない楽しみのひとつになった。
(群馬に戻って良かった数少ないひとつが、良い温泉が県内や周辺に山ほどあること!)
年数回は行ってたが、年々いろいろ忙しくなって時間が取れなくなり、ことし初の温泉旅行。

七味温泉・紅葉館と選んだ理由は、近場で行ったことがなくて、ファミリー層と被らない、なによりたまたまユーチューブ動画で、乳白色・エメラルドグリーンのにごり湯の露天風呂を見て、つかりたい温泉リストの上位に躍り出た。

2日くらいポッカリ時間が空けば、気合を入れなくてもヒョイと行ける距離だが、宿泊予約は電話のみ、ということで、インターネット予約や旅行サイトのように空き情報を確認しながら日にちを絞り込むことができない。

先月、希望の宿泊日が空いているか 20日前くらいに電話で聞いたが、満室だった。(客室5部屋しかない)
で、今月に入って希望日の空きを聞いたら ×、前後日で空きはあるか聞いたら一部屋あるという。
ベッド部屋で、特定期(紅葉期)だから、ひとり22000円になりますけど。
あっ、ひとり22000円なんですね・・・。

紅葉館ホームページには、
平日2名様 20,000円 特定期22,000円
(お一人様料金税別、入湯税150円別)

と記してあり、いつも利用している旅行サイトの感覚で、一部屋2名税込みの値段だと勝手に思い込んでいて、一瞬、沈黙してしまった・・。
(電話予約のみとか旅館名のイメージもあり、勝手に安宿と思い込んでいた)

どうしますか?やめますか?
あっ、いいです、大丈夫です。それで、お願いします。
名前と電話番号を聞かれ、あっけなく予約が完了した。

通常、旅行サイトで予約すると、宿泊日前に ”宿泊日が近づいてきました” メールが届くし、宿・直接のネット予約でもメールの履歴で確認できるが、簡単な電話での口頭予約だと、手違いとかないだろうな、行って泊まれなかったとか大丈夫だろうな、宿に行く日が近づくにつれちょっと心配になった。

 

七味温泉・紅葉館は、長野北東部・高山村の一番奥まったところにあるが、来た道を戻るのは面白くないので、行きは反対側の志賀高原から濃霧の峠道を下った。
道沿いの紅葉が色鮮やかだったが、霧がホワイトアウトのように凄くて、それどころではなかった。
16時前に無事、宿に着いたら、玄関前にタヌキが立っていてビックリした。
そういえば、ホームページにタヌキの写真があったことを思い出した。

タヌキのお出迎え↑

 

 

紅葉館は、改装/改修仕立てのようで、とても清潔で素敵な宿だった。
料理もホームページには田舎料理と書いてあって、あまり期待していなかったが、一品一品すごく丁寧に作られていて、良かった。
そして、やっぱり温泉が抜群に良かった。

着いてすぐ/夜/翌朝/と3回入ったが、客室数が少ないので、毎回おなじオジサン・おじいさんらと相風呂に (苦笑)。
その中の茨城から来たという良く喋るオジサンが茨城弁で、10年くらい前から毎年来ている、11月もまた来る、穴場だからあんまり人に教えないでね、とわたしに向かって苦笑いで言った。

あ~わかる・・・、たしかにこの温泉/宿は、人にあまり知られたくない、とっておき感のようなものがある。
自分がまた次にこの温泉に入りに行くときまで、人に知られて変わることなく、しまっておきたい感じのする温泉宿だった。
ブログに書いてしまったけれど・・・。

 

※冒頭画像と上画像は、紅葉館HPより。
風呂は撮影禁止と書かれていたが、茨城のオジサンも連れてきたおじいさん二人を記念撮影していたし、東京から来た二人組(78歳と5、60代くらい)の若い方も写真を撮っていた。
 

 

つづく。

 

Posted in キオクのキロク

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