メニュー 閉じる

夏の植え替えと印度人化 ~ ディエムでカレー

 

以前、下仁田ねぎの生産者としてクイズ番組の出題者の一人で出たことがある。

 

 
番組スタッフから、出題者紹介の豆テロップ用に、趣味は?座右の銘は?とか矢継ぎ早にいくつか質問された。
嫌いな食べ物は?と聞かれたとき、とくに頭に浮かんでくるものがなくて困って、とっさに(嫌いに反応した形で)、当時、日本を小馬鹿にしていた隣国の大統領のムンが浮かび、「キムチ」と答えた。
すると、スタッフから「辛いものが駄目なんですか?」と返された。
 
辛いものは、駄目というほどではなかったが、積極的に辛いものを食べることもなかった。
辛さが5段階選べるカレーだの担々麺があったとして、たいてい「普通」を頼んでいた。
ところが、不思議なことに、ここ数年、辛いものが好きになってしまった・・。
自分でも、味変というか味覚変に驚いている。
やっぱり、近年の「災害級の暑さ」の中で、下仁田ねぎの植え替え作業をしているため、その猛暑に適応するべく自分自身が知らず知らずのうちにインド人化しているということなのか・・・。
 
ということで、暑い日には辛いカレーが食いたくなり、下仁田の街中にあるカレーディエムに行くことが多い。
もともと店主夫婦はイベント(バイブレーション・テーブル)仲間だし、当農園の下仁田ねぎの古くからのお客さんであり、なにより、夜、下仁田で食べられる所が減少しているので、とても貴重な場所なのだ。
冒頭の画像は、前に撮ってあったグリーンカレーとポークジンジャーの2種盛り。
昔は、グリーンカレーのような、タイカレーやスープカレーなどはまったくそそられなかったが、今はグリーンカレーのピリッとした辛さを身体が求めている感じ。
 
 
そもそも、辛いのに痛い目にあったのは、韓国にビザが必要だった80年代後半~90年代初頭あたり、革のジャケットを作りに訪韓した時だった。
夜、仲間と韓国式焼き肉をワイワイつついて、みんなで青唐(青唐辛子)をロシアンルーレットのように順にかじることとなって、自分が見事に大当たり。
あまりの辛さに胃がおかしくなり(+食い過ぎによる腹の調子と飲酒による気持ちの悪さも加わって)、トラウマ級の辛く辛い(からくつらい)夜を経験した。
たぶん、辛いのを避けるようになったのは、このときの韓国の夜があってからだと思うが、今では自家栽培のシシトウに辛いのがまじっていても、辛くてうめえって感じになった。
なんだろ、味の好みは、こんなにガラリ変れるものなのか・・・。
なんなら、味覚よりも性格が変わった方が、自分でもいろいろ良かった。

関連記事

 

Posted in キオクのキロク

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です