杉が赤く色づいてきた。
葉っぱがカエルの手のようなカエデが赤く色づけば、紅葉として人々に喜ばれるが、スギの色づきは戦々恐々で、目をそむけられる。
杉が赤茶色になると、枝先の雄花から花粉が出る。
木々に咲く花として、桜は人々に愛されるけど、杉の花は拒絶され、恨まれる。
色づいても咲いても嫌われるって・・・。
さらに言えば、同類のヒノキは好まれるのに対し、杉って・・・。
漢字だってヒノキは 「檜」、むかしの會社 (会社) みたいで格上の感じがするが、杉は木へんにちょんちょんちょんっていう・・・。
なんだか杉が不憫に思えてきた・・・。
なので、杉の良いところを挙げよう。
と書いたら、杉良太郎が頭に浮かんだ。
(杉は真っ直ぐだからエライ! という方向で 〆ようとしたのに・・)
杉良太郎といえば、以前は、流し目の 「杉様」 のイメージしかなかったが、いつの頃からかボランティアや福祉活動の 「杉 ”神” 様」 に変わっていて (さいきんでも、能登半島地震後、いち早く避難先で炊き出し支援するなどネット記事で目にしたばかり)、一応、書くにあたり、ウィキペディアをチェックしたら、すごすぎて軽い気持ちで書けなくなった・・・。
とくに、社会貢献の欄など、立派過ぎて素晴らしすぎて、屁のような存在の自分は、同じ杉の花粉でも杉良太郎花粉なら、積極的に浴びたいと思った。
そのほか、「人物」 欄の、
・18歳から20歳の下積み時代は、カレー屋の丁稚奉公で食いつなぎ、3年間まかないのカレーライスしか口にできず、朝6時から夜11時まで無休で、休みは元日だけだった。
というエピソードに仰天。