フサフサで剛毛な人間がいるように、下仁田ねぎもふさふさで根むくじゃらなヤツが出てくる。
根が丸まってしまうのは、夏の2回目の植え替え時などで、たとえば夕立とか降雨があって、水分をふくんだ土の状態で作業すると、踏み固まって根が広く張れず丸くなる傾向が強い。
里の粘土質の畑だと、そういうネギはたいてい、植え替え時よりもヤセ細って、クズねぎになる。
山の上の畑の土は、里の粘土にくらべ、柔らかくふっくらした山土なので、たまに画像のように丸くてふさふさの中太のネギが出てくる。
画像のような根がいっぱいあるネギは養分をたくさん吸って、さぞ太ったネギになるようなイメージがあるかも知れないが、狭い範囲で丸く密になった根より、根を広く張ったネギの方がより大きく立派なネギになる場合が多い。
自分にふりかかる問題は丸く収まってほしいが、自分も行動範囲を広げて視野を広げて、もっともっとリッパな人間にならなければ、と思うが、コロナ以降、畑と作業場、家と狭い範囲にこもりがちで、人として丸くもなっていない。
さらに言ってみれば、自分の場合、ひと夏かけて下仁田ねぎの植え替え作業をする度に、蒸れにより、年々髪が薄くなってゆくので、地肌が見えないくらいフサフサの根はちょっぴりうらやましくもある。
ということで、下仁田の根シリーズ3連チャン、最後は明るく、やっつけ的に書いてみました。