下仁田ねぎの根は長いのです。
といっても地中深く伸びているのではなく、横に広がっています。
さて、根が深いといえば、田舎の人は根深く、根に持つ人が多いように思う。
ウチの近所のトある家についていえば、自分の父親とそこの家のお爺さん (故人) が仲が悪かったこともあり、一家まるごと憎まれている。
現在の家主 (故人の長男で自分よりも年上) とは、当初、普通にうまくやっていたが、道路拡張による境界問題で、すこしもめた感じになった。
一時の感情のもつれ程度に思っていたが、道や畑で出会うと、プイッと顔をそむけられてしまう。
(まわりに人がいるときなどは、挨拶をかえしてくれる場合もある)
本人だけならまだいいのだが、奥さん、同居している息子夫婦にまで、そっぽを向かれる。
以前、その家の息子が車で家から大通りに出る際、道を譲ってやったことがあったが、そのときも頭を下げるどころか、不自然なくらいそっぽを向かれたままだった。
東京でマンション住まいだった頃、上の階がうるさかったから、直接言いに行ってそれで終わり、解決したが、田舎だと一生根に持たれて恨まれ続けられる。
そうした状況に腹も立ったけれど、出しゃばらず誰彼となく話しかけ、それでいて聞き上手、波風立てず万事抜け目ない、たとえ表面上だけだとしても、そういう人と、クセがあってムラがあって愛想がなくて人づあいの下手な私とでは、どうあがいても勝負にならない。
だったらそういった状況に対し耐性をつける、気にしない方向に受け流すことができればよいのだけれど、これがなかなかうまくいかない。
(その手の本を4~5冊買って、ここ数年読みあさったけど、あまり効果が出ていない・・・)
ことしは、もう一歩ふみ込んで、そういった状況を楽しむ、「あー、また、おれ、嫌われているなー」 と自虐的でも良いから楽しんでみようと思う。
人生、楽しんだ者勝ちって言うし。