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過疎と獣/ケモノはマイナス

 

下仁田は、人がめっきり減ってきている分、ケモノが幅を利かせてきているのか、目にする機会が増えたし、畑で奴らのフンにも出くわすことが多くなった。(里の方は、アナグマ・タヌキ・キツネ等。山の方は、シカの群れ)

以前なら、人がたくさんいる平野部の畑で作られた野菜よりも、大型動物も生息する自然豊かな土地で育った野菜の方が美味しそうでしょ、とアピールするなど、プラスの方向で考えられたが、今夏はそんな気持ちの余裕などなくなった・・。

というのも、ネギの背丈を超える大草になったところを除去する際、たびたびダニと思われるヤツに刺されたからだ。

作業ズボンの裾やアームカバーとTシャツの袖の間、Tシャツの裾などから侵入されて、一瞬、蜂に刺された時のような痛みが走り、すぐさま服の上から押さえつけるようにグリグリ、あるいは患部をつねるようにひねり潰してみるが、裾をまくりあげて確認するも、赤い噛み跡が残されているだけで、肝心の虫は見えず、取り逃す。

毎回、数か所刺され、当日は痛痒さが続き、翌日あたりから楕円状にぷっくり腫れ、1週間くらい痒みが残り、たいへん後味が悪い。

おそらくケモノに付いていたダニあたりだと思うが、姿が確認できないので、防御できるものは自分で防御するしかなく、裾からもぐりこまれないようレッグカバーを買ったり、Tシャツの裾をボトムにインする習慣はなかったが、肌のスキを見せないようにインしたり、高温の中、完全防備で草むしりをしていた。

ケモノのおかげで草をむしるのにも、余分な手間や気を使わなければならなくなった・・。
ま、下仁田の西側・山間部(長野寄り)地域に出るヒルが、まだいないだけでも幸せか――。

 

高温の晩夏にナイロン素材は蒸れて暑い。ナイロンで覆われた部分の地下足袋、ソックス、裾はビショビショになる。
軽装で作業してた頃が、軽快に身体も動いたし、暑さも幾分マシだったように思う。

 

 

シカに入られ放題、豆フンされ放題もナンなので、入られそうな畑の北側に鹿除けの柵を間に合わせで作ったり、余分な仕事が今夏は多い・・・。

 

Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

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