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パンタとディエムと撞球映画

夏の植え替え (2回目の植え替え) 疲れで、筆が進まず、単純な日記調で書こうと思う。

きのうの土曜日のこと。
朝、SNSで PANTA が亡くなったことを知る。
大学のころ、PANTA/頭脳警察ファンの友達がいて、彼の影響で好きな曲がずいぶんある。

プラハからの手紙

画像は、「プラハからの手紙」。80年代シンセ全盛のころの曲なので、ドラムなど時代を感じさせるけど、まるで映画でも見てるような詩が圧倒的で、その歌詞の世界に引きずり込まれる。

歌詞が若いころの自分のヤケクソな気持ちと重なって、好きな曲

田舎に戻って、したたかで世渡り上手の人間に、人づきあいが不器用な自分は絶対勝てないって思い知らされることが何度もあったが、万物流転の法則を考えることで、ずいぶん楽になった。

昨晩降った雨も午後には乾いたので、午後から植え替え作業をし、夕方は下仁田の新スポット、『カレーディエム』 でスパイシーチキンカレーとキーマの2種盛り。
スパイシーチキンカレーとキーマの2種盛り
辛いのは得意な方ではなかったのに、さいきんやたらガパオだの辛い物が食いたくなる。
暑いからなのか、体調からくるものなのか、よくわからない。
食後、そのまま下仁田文化ホールへ、下仁田にある廃・撞球場 (ビリヤード場) でロケした映画 「たまつきの夢」 の先行上映会に。
当初、「たまつきの夢」 というまったくそそられないタイトルだから、出向く予定はなかった。
ハスラーのイメージの強いビリヤードプレイヤー (撞球手) を平仮名で 「たまつき」 とした時点で、玉突き事故のような派手な展開のない映画と想像できて、食指が動かなかった。
個人的は、せっかく下仁田の廃ビリヤード場に 「撞球場」 と書かれているので、撞球夢 (どうきゅうむ) とか、ちょっとひっかかりがあるタイトルの方が興味が出る。
なぜ行く気になったかといえば、ほぼオール下仁田で撮影された映画なのに、観客が3人くらいしか居なかったら、それはそれでナンだな・・・、と思ったからだが、要らぬ心配だった (120人)。
たまつきの夢ちらし
たまつきの夢 上映会
さて、歳をとったせいか、近年、映画を観覧中、リアリティに欠けるシーンに出くわすと、一気に醒めてしまう (それを覆すほどの強いストーリー、演技があれば別だが) ことが多く、昔のように楽しめなくなってきている。
この映画も、ビリヤードに張られたポスターや蓄音機など、古いものが古いままだったが、当時はそれが最先端でモダンなはずだった、なんてことを考えたら楽しめなくなるので、なるべく見て見ぬふり。
カメラ固定シーンが多く、小津作品のように絵になるシーンもすこしあったが、全体的にストーリーの弱さとセリフの平凡さを補うかのように、雨音や生活音、とくに板床に木靴で歩いたような硬い音などが、いい意味でアクセントになっていた。
ただ、たとえば、ボーリングにおけるピンのはじけるストライク音同様、肝心のビリヤードの玉と玉のぶつかるあの乾いた音が、スカッとしないくらい迫力がなかった。
音ついでに、この映画には、結核を患っている若い男が登場するが、
以前、俳優の渥美清が、自身が若い時、結核を患った経験から、結核患者の咳は結核特有の咳で、普通の咳とは違う、だから映画やドラマ内の結核患者の咳は気になるというようなことを話していて、自分もそれ以来、結核患者の咳はどう違うのか気にするようになっていた。
で、この映画の結核を患っている若い男の咳だが、咳き込む音が小さく、判断しかねたがおそらく普通の咳だったと思う。
(肝心の咳よりも、納豆をすする音の方が強烈だった)
一番の収穫/発見は、挿入曲、寺尾紗穂 『ねえ、彗星』。
この曲のPVとして観るのもアリと思えるほど。
この曲のために、撞球場での二人のダンスシーンは、もっともっとロマンティックでゴージャスにしても良かったのではと思えるほど。
Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

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