2年ほど前、インターネットで、偶然、目にして一目惚れ、保存した。上画像
(農園の、ロゴ・レッテル・ポストカード・HP更新時など、農園のイメージカラーを制作会社へ正しく伝えるため、良いと思った色合いは保存しておく習慣がある)
――そもそも、農家になる前、アパレルやってた頃の、ブランドのカラー/デザイナーの好む色が、サックスブルーだったりミントグリーン、サーモンピンクなどペイルトーンの中間色だったこともあり、パステルカラーは馴染んでいた。
ブランドのホームページも、2000年代初頭に制作会社へ依頼し、サックスブルーを基調としたオフィシャルサイトだった。
帰農して、自分でホームページを作ったときは、コゲ茶 (土) / 青緑 (空と自然) / 濃赤 (人間) の3色を基調としたが、徐々に飽きてきたころ、話題作りで始めた 「下仁田ねぎぼうず園」 に取材にやってきた読売新聞・群馬支局の若い女性記者 (東京から赴任したてだった) の第一声、「わあ~、葱坊主って、ほんとに浅葱色 (あさぎいろ) なんですねー、すごーい!」
以来、自分のなかに、「浅葱色」 が刻まれた。
以前書いた浅葱色に反応した「アサギマダラ」の記事
先日、コロナでずいぶん行けてなかった東京へ行って、念願の 「リナストアズ」 に行く。
場所が青山ということで、30代くらいの大人のオシャレさんの客層をイメージしていたら、入ってびっくり、店内は20前後くらいの若い女性がわんさか居て、げんなり・・。
おれは、「色」 に会うためにここに来たのだ、と気を持ち直して、保存した画像のと同じパスタをランチセットでオーダーした。
前菜のイタリアのコロッケみたなやつ (変わった味) をナイフとフォークでちびりちびり口に入れて平らげ、いよいよあのブルーとご対面、ちょっとドキドキしながら上手く撮れるかなーなんて思いながら待っていたら、左後ろから店員がやってきて、メニュー名を告げた。
軽く手を上げ、目の前に置かれたオーダー品を見て、がっくり・・・。
えっ ・・ なんで? なんでブルーじゃないの ・・・、えー ・・・ どうゆうこと ・・・。
セットにしたからちがうのか、中高年だからちがうのか、とにかくあのブルーではなかった ・・・。
周りのテーブルのパスタ皿はブルーだったのに、うちらは地味なプラスティックのような色の皿だった。差別?
店員に、なんでブルーじゃないのか、聞こう
としたけど大人げないので、黙って食べた。
おいしかったがおもしろくなかった。
その後、デザートで青皿が来たが、なんかもう醒めてしまったのか特になんとも思わず、ただ食べた。
知り合いの料理通の大先輩から、器にハマるとお金がかかるよ、と言われたこともあって、足は踏み入れないけれど、手が出せる範囲の安価な青皿は、やっぱり欲しい・・。