※画像は、真竹林の隣りにまけた下仁田ねぎの葉や根などのゴミに混じって、捨てた下仁田ねぎが根を張り、坊主(ツボミ)を出した。上画像・中央。下画像・拡大。葱坊主の下の白っぽいのが、葉と根の残骸。
近年、下仁田の春って言ったら、砂漠か?って思うほど雨が降らない。
(そのかわり、8月中旬から9月中くらいかけて、ずっと雨/くもり/濃霧の日がつづいたりする)
ことしは珍しく、3月にまともな雨が降ったし、4月の11日にネギ植えを始めた途端、雨ばかり降っている。
そうでなくても例年より遅く始めたネギ植えが、雨でさらに遅れて、先が思いやられる。
気持ちが腐ったところで、都合よく天気は変わらないので、あえて良いことを考えれば、ことしは3月4月に雨が降ったから、筍が当たりっぽい。
さて、筍と云えば、当農園には筍畑のようなものがある。
まだ都内のレストランやダイニングバーなど契約した数店舗に、季節の野菜を週2で送っていた頃、親父が竹林に隣接した山の斜面10aを買った。
その斜面の杉を伐採して更地にした西側は孟宗竹林に隣接していて、東側は杉と真竹林に隣接。山の頂上へつづく南が杉林で、北が農道に面している。
以前、深谷市の若手ネギ農家グループが当農園に視察に来たとき、ネギの出荷の際にでるゴミ(葉や根、土など)はどうしてます?と聞かれたことがあった。(捨て場所に困っていたらしい)
たかが葉や根と思うかもしれないが、これが大量に出る。
畑に入れればと思うかもしれないが、同じ作物のゴミを同じ作物の畑に入れると病気になったり障害の出る可能性がある。
買った山の斜面は、冬場、下仁田ねぎの収穫・出荷の際、大量に出る余分な葉・根など野菜クズの捨て場として利用し、竹は竹で下草がなくフカフカの土の方が筍が出やすい、つまりネギのゴミが筍を生む流れができた。(上画像は、真竹と杉林の東側)
筍が出てくるまで数年かかったが、その間、せっせとネギのゴミを下草の上にまき続け、親父の目論見どおり、毎年筍が出てきて(主に西側の孟宗竹)、道の駅で販売している。
まだ元は取れていないと思うけど、下仁田ねぎのゴミが筍となっていくらかのお金になる、というのは、下仁田ねぎを無駄なく全て使い切っているようで、下仁田葱農家として晴れ晴れしい気分になる。
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