「水庭 (みずにわ)」 とは、那須高原のホテル 「アートビオトープ那須」 に、建築家の石上純也氏が2018年に手掛けた庭園。
見学は、予約制のガイド付き水庭ツアーか、レストランμランチ+水庭自由見学、レストランμディナー+水庭自由見学、宿泊者のみ。
で、庭だけ見学っていうのも、なんかアレだな・・、と レストランμランチ+水庭自由見学コースをネットで予約しようとしたら、旅行を予定してた日の前後もふくむ3日間は庭のメンテナンスのため見学不可、レストランのみってことがわかり、それじゃあ行く意味がなくなってしまうので、日にちをずらすことに (ずらしたことで、保養とアートの宿になったのだ。ひとつ前の記事参照)。
ずらして予約したら、「大変申し訳ございませんが、前日までの水庭工事の状況により、通常水位に満たない可能性がございます。恐れ入りますが何卒ご了承いただけますようお願い申し上げます」 というメールが届き、なんだか踏んだり蹴ったりの気分になる。
だいいち本来なら、新緑の時期とか、那須のオンシーズンである夏が、(木々の緑と水の輝きによる) 水庭鑑賞のベストシーズンで、ネット記事でも、行くなら夏か冬 (雪) とあった。
だけど、草木が茂る季節は、畑も茂るわけで、そういう雑草と悪戦苦闘している時期に行って、のんびり草木を眺められる余裕がない。
なので、ハズレ・シーズン承知で、それでも人の少ない時期という利点の部分のみで行こう!と決めたのに、その上さらに ”通常水位に満たない” 未完成形だったら、それこそ踏んづけられて蹴られまくれた感じだ。
さらに云えば、週間天気予報で晴れ予報だったのが、日にちが近づくにつれ雲行きが怪しくなり、ついには雨/雪予報に変わったあたりから、もう今回は、過度の期待をやめ、とりあえず行ったことのないところの見たことのない景色でリフレッシュできれば良し、とハードルを下げた。
旅行一日目は、たしかに雨 ⇒ 雪になり、晩から明け方にかけては、雨風バシャバシャ降ってときおり目が覚めるほどだった。
(この雨で、水庭の水位が満たされたと、あとでレストランの給仕から聞いた)
翌朝は雨も止み、あまりの雨で雪もなくなり、ランチの予約時間まえに、アジアンオールドバザール那須にでかけ、小道具につかえそうな物を物色した後、レストランμ (ミュー) に。
キチンとしたコース料理なので、シュッとした面持ちでエントランスに入ったら、わたしらだけ。
わかい給仕に、本日のランチの予約は、わたしらだけ、と云われ、拍子抜けした。
一品目の鶏のコンソメスープが、鶏の臭みが強くて、いきなり苦手な感じに。
何品かすごく美味しいのもあったが、全体的にはあまり印象に残らなかった。
料理よりも、沢を挟んだ向こう側に見える水庭の方が、変な話、美味しくみえた。
だから、1時間半かけて食事するより、早く水庭に行って写真が撮りたかった。
(食事中は、晴れ間が見えていたこともあって)
デザートとコーヒーを流し込んで、会計を済ませて、念願の水庭に着いたときには、空はすっかり雲に覆われていて、おまけに午後の水庭見学ツアーの参加者たちもいて、人がなるべく写真に写り込まないように (とくに、目立つ赤いダウン着た人と、一眼レフを手にしてる彼氏と被写体になってる彼女の若いカップルがジャマでジャマで)、待機していると、風が吹いて水に映るリフレクションが波だって消えたり・・・、でもまぁ、今回はハードルを下げての旅行だから、まぁ、いいか、という気持ちになったのも、「保養とアートの宿」 の保養効果か・・・。
さて、今回の那須旅行だが、2日目のアジアンオールドバザール那須からアートビオトープ那須に車で向かう途中、「戦争博物館」、「戦国武将ショップ」 と、立て続けにスゴイものを見つけてしまい、地図でちょっと調べたら (森のなんちゃら、とか、風のナニナニとかが多い中)、大麻博物館、スーパースター博物館、島崎酒造のどうくつ酒蔵、木の葉化石園、ダイアナガーデンエンジェル美術館、しあわせドッグちゃん、ペンション イグアナの森・・・等、すごいのがいっぱいあった。
御用邸のイメージのある那須だが、思ってたよりディープだった・・・。
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