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水庭/大谷/大黒屋 ~ その2.板室温泉 大黒屋

 

今回の旅行、当初はメインである 「水庭 (みずにわ)」 のある那須高原のホテル 「アートビオトープ那須」 に泊まってみようかとも考えた。
が、ホテルのホームページで部屋をみたら、壁が白いオシャレな雰囲気で、とっさに違うな、と感じた。
壁は黄土色とかナチュラルな色合いでないとくつろげない、疲れがとれない気がした。(葱で疲れ果てていたので)
なにより、「温泉」 でなかった・・・。

自分の旅は、東京以外、基本、肉体と精神の慰安旅行なので、温泉は重要なのだ。
そもそも自分個人はひなびた温泉宿が好みなのだが、カミさんが星野リゾートとか女友達にしゃべって、話が通りやすい (ちょびっと羨ましがられるような) 所に行きたがるため (ミーハーなので)、宿探しは毎回時間がかかる。

今回の那須周辺は、御用邸のある高原リゾートということで、ラグジュアリー風イメージ、けどお手頃価格のリゾートホテルがけっこう多く、ピンとくる良さそうな宿がぜんぜん見つからなかったが、日にちをずらして探したら、「保養とアートの宿」 という、元気な若者とかお子ちゃまファミリーとかと、ものすごくかけ離れたワードの宿が飛びこんできて、即決した。
(旅行は、だいたい混まない平日にすることが多いが、この宿は、休館日があり、当初予定していた日にちは休館日だった)

「保養とアート」 がコンセプトの板室温泉 大黒屋は、ちょっと奥まった山すその川沿いにあり、心配した雪はそれほどでもなかった。

 

 

駐車スペースの誘導に若い女性がポツンと1人、フロント1人、部屋案内1人。人が居なくてヒッソリ。
人が居なくてヒッソリは、普段住んでる所が過疎地域だから、文字にしたら同じだが、庭や建物、宿全体のたたずまいに 「美」 があり、「キリッ」 としているため、物寂しさがない。

みすぼらしさがないから、美術館のような贅沢な静寂を味わえる。

それに、過剰のサービスもなく淡々としているから、こちらとしても変な気を使わず、しぜんとシッポリ落ち着く感じ。
そういう雰囲気の宿なので、館内にある図書室に何度も行って、部屋で3冊ほど目を通した。

 

 

食事もホームページでは 「滋味」、ジミとあり、山の幸中心の地味な懐石で期待していなかった。

まぁ、昼に 『幸楽』 で食べすぎ (前記事参照)、腹が張っていて、空いていなかったから、ちょうど良いと思っていた。が、そこは評価の高い4つ星ホテル、美味くてまたもや食べすぎて、腹がパンパンになった。

印象に残っているのは、「ご飯は栃木県産のコシヒカリです、美味しいですよ」 と言ってた米、本当に美味しくて、食い過ぎた原因は美味しかった米によるのが大きい。
それと、「これ、うちの名物です」、とサラッと出された 『柚子グラタン』、なるほど名物となりうるだけの美味しさがあった。が、献立表にも載ってなかったし、ホームページで名物・柚子グラタン押しアピ―ルもない。充分、売りになると思うけど、そうしないところが凄い。
朝食ももちろん美味しかった。

 

 

さて肝心の湯だが、部屋にあった館内案内には、「ゆっくり、じんわり、つかってください」 って書いてあった。
湯はぬるめだった。

寒い日だったし、熱めの湯が好きなので、もう2~3度欲しかった。
サウナではない黄土浴っていう浴衣着て寝転んでリラックスする部屋があり、それは良かった。

 

 

夕朝とも、部屋食ということもあって、他の宿泊客と一緒になることがあまりなかったから、余計な配慮や周りを気にしなくてよく、上質な静寂を存分に愉しめた。

翌朝、雪もなくなり、周りを散策したのち、宿を発った。

 

 

つづく。

保養とアートの宿 板室温泉大黒屋
http://www.itamuro-daikokuya.com/
 

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Posted in キオクのキロク

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