よし、ダルマに目を入れよう!と思ったのは、正月の2日だった。
昨年末に2日ばかりダウンして (下記リンク参照)、年明け元旦に体調はどうにか回復したが、ぎっくり腰が治らず、毎年恒例、地元の馬山 (まやま) 神社への ”葱祈願詣で” は、見送った。
新年早々、おめでたい気分とはほど遠いさえない感じに、何かアクションでも起こして、”気” を変えたくなった。
ちょうど、おあつらえ向きにいいものがあった。
買って写真を撮っただけで、達磨としての役割をしていない、10年くらい袋に入ったままの下仁田葱ダルマだ。
目を入れるタイミングを逃して、埃をかぶっている下仁田葱ダルマに目を入れよう!
左の白目にマジックペンを押しあてたが、古くてインクが飛んでしまったのか、黒色がはっきり出ない。中途半端に終わらすわけにもいかず、ペン先をグリグリ押しつけて、なんとか目っぽくした。
例えばアイドルなどでよくいるが、白目の少ない黒目ばっかりのタレントは、昔から好きではなかった。なので、あえて白目を多く残したが、イヌの白目のように何かちょっとシックリしなかった。
ダルマにおける白目と黒目の割合はどうなのだろうとネットで調べることにしたが、検索ページでパッと目に入ったのは、「目を入れるのは大安に」、という文章だった。
で、カレンダーに目をやった。
まさかの仏滅・・・だったーー。
うわちゃあ・・・。
在京の頃は、厄年に厄払いもしないほど、その手のものに無頓着だった。
帰農して、親父が春のネギ植えや夏の植え替えの際、大安や友引など日柄で始めることを知り、日照りや水害など人間の手ではどうにもならない自然相手の厳しさ難しさを知り、自分も農始めや大事な作業始めには日柄を選ぶようになった。
なので、新年のっけから、縁起物で蹴つまずいてしまって、ちょっと動揺した。
なにをやっているんだ、おれは・・・。
新年初タメ息をひとつ大きくし、考えた。
目を入れた左目には余白 (白目の部分) にまだ余裕がある、次の大安の日に、ちいさい黒目に上書きして、黒目を大きくすれば・・・。
達摩さんは転んでも起き上がれば良いのだ。
そうゆうことにしたが、次の大安の8日は土曜日だったがネギで忙しくて忘れ、その次の14日はカミさんを病院に連れて行ったりいろいろあって忘れ (下記リンク参照)、20日は忘れた理由さえ忘れ、上書きできたのは、26日の大安だった・・・。
そんなこと (早く上書きしないで、ぐずぐずしてたこと) もあってか、親父が退院してから数日後、今度はお袋が湯たんぽにいれようとしてヤカンの熱湯を足の甲にこぼして、火傷し、いまだ通院している。
2022-01-03 『2日間のダウンと雪の下仁田ねぎ畑』
2022-01-21 『親父』
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