先週のこと。
病院の待合室でぐったりしていた。
眼を負傷したカミさんの診察のため、仕事を早く切り上げ、高崎の眼科クリニックまでやってきたが、ひさしぶりの遠出運転からか、あるいは場所がわからず到着するのにずいぶん迷ったからか、疲れが一気に出て、眠たいけど眠れずひたすらぐったりと待っていた。
ふいにスマートフォンが鳴った。お袋からだった。
電話の向こうの声は弱弱しく 「・・ 佐久警察から ・・電話がいった?」
「えっ・・? なに・・ どういうこと?」
お袋は、親父が (親父は余剰になっている下仁田葱を下仁田の西隣の長野県佐久市の市場に持っていっている) 佐久の駐車場 (凍結していた) で滑って転倒、頭 (出血も) と腰を強く打って救急車で運ばれたって、近所の IWさんの運転で病院に向かっていて、今、峠の手前のところ。
お袋の話を聞いて、一瞬、心配になったけれど、すぐさま怒りの感情が勝って、まったく何やってんだよう、もういい加減にしてくれよォ。
一昨年 (作冬) の11月末、御歳暮出荷の繁忙期直前、親父は柿の木 (正確にはバラックの屋根から柿の枝に移り、落下) から不注意で落ちて、気絶したのち、下半身が動かなくなり、這って裏庭まで来て鍬を杖がわりにしてどうにかわたしの居た作業場まで来て、柿の木から落ちた、下半身が動かねえ・・・と言った。
すぐさまお袋の手を借り親父を車に乗せ、病院に向かう。親父は数年前に股関節を手術して、人口の物が入っているため、はずれた可能性もあったが、3日程度の入院後、担当医のいる別の病院で再検査して事なきを得た。
あの時だって、野良着のまま病院に行って、ひざ辺りやところどころ土汚れのついた格好のまま、診察・検査・診察・入院手続きと飯も食わず、とにかくくたびれた。(心労)
無茶するのが好きな親父の尻拭いは、余分な疲れだから、腹が立つのだ。
ついこの間も、スーパーの隣りのJA支所から金銭の出し入れをして、その後通帳を駐車場に落としてきたらしく、JA支所から電話で、スーパーのお客さんが見つけて届けてくれ、預ってますと連絡があった。すみません、すぐに伝えて、取りに行かせます、と親父の不注意を拭ったばかりだ。
過去のそんなことが腹のなかで一気に蒸し返されて、うんざりした。
今回も不幸中の幸いというか、くも膜下出血しているが外傷によるもので深刻なものではないとのことで、一週間ばかり入院して今日退院となった。(始めに救急車で担ぎ込まれた病院から、頭部の強打の理由で、より大きな設備のある医療センターに移ったため、両方の病院で会計した)
頭を打って、一週間入院して、いくらか反省してすこしは変わるかと思ったが、退院した親父はあいかわらずうんざりするほど親父だった・・(苦笑)
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