子供の頃、ウチの家では父母のことを 「おとうさん」 「おかあさん」 と呼ばなければならなった。
母が、「とうちゃん」 「かあちゃん」 の呼び方を嫌ったせいだったが、
まわりの男友達は皆 「とうちゃん」 「かあちゃん」 で、「おとうさん」 「おかあさん」 と呼んでいるのは女の子だったから、わたしは非常に恥ずかしかった。
田舎だったし、時代もあって、「パパ」 「ママ」 なんてのは、テレビの中の 「サリーちゃん」 やら 「秘密のアッコちゃん」 やら漫画の世界だった。
◇
先日、旅行先のホテルの夕食時、隣りの席がコロナ禍だけどにぎやかだったので見たら、
シニア女性1人、20~30代女性3人、幼児1の構成で、幼児がときおりグズっていました。
ほどなくして幼児のグズリも収まり、おーっこれでやっと静かに食える!とほくそ笑んだのも束の間、ホテルのレストランフロア係が隣席に何やら運んできて、なんだなんだと思ったら、若い女性の1人が、「きょうは、グランマの誕生日だから」 と言いました。
えっーグランマ・・?、グランマって・・・。
ひと昔前のギャグに 「欧米か!」 というのがありました。
「うわぁ・・欧米の真似かよ!」 とツッコミたい気持ちもありましたが、腹の中に収めました。
わたしはファミリーが集うような場所はなるたけ避けているし、過疎高齢化地域に暮らしていることもあって、わたしが世間知らずなだけで、今どきはグランマが普通なのかも知れません。
しかし、なにか ゾッとしました。
※画像は、キティー、危険なあの娘/おばあちゃん、のシングルレコード。10代のころ、ジャケ写が好きで、のちにレンタル落ちを安く購入。
,