道路拡張工事で畑の一部が削られ、それによって確認できた畑の断面。
表面のコゲ茶の部分がいわゆる畑の土である耕土で、
下仁田ねぎの特徴である、「太くて短い」 は、この耕土の浅さが要因と言われています。
で、その下の黄色い部分が石の層。(右の方にかなり大物の石が顔を出しています)
以前、SNSに畑から出た大きな石の除去をアップしたら、
地元の非農家の同級生から、「石を取り除いてから作業しないの?」 とコメントが付き、
「石は取っても取っても、毎年、下から湧いてくる」 と返しました。
断面画像でおわかりの通り、石は取っても取っても下から出てくるのです。
この畑は右側に行くにつれ傾斜しているので、右に行くほど黄色い石の層が表面にちかくなり、トラクターで耕耘中、石の層に当たるたびに、どんがらがっしゃん!と物凄い音が出ます。
また、表面の土は粘土質なので、水の沁み込みやすいの砂地とちがい、弱い雨が一日中降っても表層が湿った程度で、根のある深いところまでは行き届ない。
(スポンジに霧吹きをかけるような具合)
逆に大量に雨が降ると、今度は水はけが悪いため、土がぬかるんで2~3日作業できなくなる。
石はゴロゴロ出るし、天候に大きく左右されるし、まったくもってやっかいでストレスの溜まる土壌なのです。
(この土壌が名産・下仁田葱を生み出したわけですが)
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