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くたびれて落っこちる

 

くたびれている。

だいたいネギ植えを4月上旬に始めて、1~2週間目あたりに疲労の第一波に襲われ、
一ヶ月もすると身体は徐々に慣れてきて、尖った疲れから身体全体が重くどんよりとした疲れの蓄積疲労に変わる。
実際、一週間後くらいに、ちょっとした崖のような段差のある道から軽トラが3分の一、落っこちた。

その日は夕方、陽の落ちる前に予定したネギ苗を植え終わった。
暑い日だったし腰と膝が痛かったので、切り上げて家で身体をゴロンとさせかった。
が、手作業の独り仕事は時間がかかるから、時間が重要になり、時間のムダ遣いはそのまま作業の遅れになる。
たとえ30分でも、もったいないから翌日植える用の苗をとっておこうと軽トラに乗りこみバックさせた。
(下の画像の上部に植えているネギ畑があり、苗床は左下の道の先にある)

前方から散歩する二人組がこっちに向かって歩いてくるのがみえたので、
追いつかれまいといつもよりアクセルを強めに踏んでいたかもしれない。
毎日行ったり来たりしている道だから、目をつむったってバックでスイスイ!と余裕ブッこいてたのかもしれない。

突然グギギーッとブタの悲鳴をガギグゲゴで表したような大きな音とともに白い噴煙があがった。
(画像下、コンクリートの道の白いスリ傷のある場所)
気持ちがフワッとしていたからか、一瞬、何が起きたのか理解できなかった。

うわっ・・・、やっちまった・・・。
軽トラの右の後輪、そして前輪も道から落ちていた。

大丈夫ですかー!
ものすごい音がしたので、女性二人組が駆けてきた。(親戚の母娘だった)
(うわっ・・・、見られちまった・・・)と思いながらも、たぶん大丈夫です、と答えた。

恥ずかしさと混乱で頭がクラクラしたが、暑さと疲労でアレコレ考える気力も遠のいていた。
もう、そのままバッタリ倒れ込んでしまいたいくらい、くたびれていた。

※通常こういう場合、トラクターで牽引しますが、ワイヤーロープがなかったので、
ちかくにあったブリッジ(農業機械積み下ろし用ブリッジ)2つをうまく使って、
いとこの兄キがやってくる前に、なんとか自力で危機を脱出しました。
 

 

 

 

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Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

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