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春の下仁田砂漠

 

ことしは、苗の出来が良くない。
昨年冬から下仁田地域は雨が極端に少なく、そのため苗の ”生え” (発芽) が悪い上、”伸び”(成長) もよくない。

いつもは老父が、毎年余らせるくらい苗床をつくるので、より良い苗を選って植えているが、
ことしは当然そんな余裕はなく、植えられるものはなんでも植えている。
畑が埋まらないから、普通なら絶対植えないようなクソミソの苗も植えられる限り植えている。

クソミソの苗をこれからどれだけマシな下仁田ねぎにできるか楽しみではあるが、
「ちっちぇー苗 (小さい苗) も、もってぇーねぇ (もったいない) から植えてみたけど、
やっぱりちっちぇん (小さいやつ) は駄目のう (駄目だね) 」 という声はいろんな農家からよく聞く。
たしかにマッチ棒サイズの苗とかは、今月来月も雨がすくなかったら、根が付かないかも知れない。
けど、ことしはそういう年なのだと割り切って、良い苗も良くない苗も 「清濁併せ呑む」 ように葱を作る。
こういう年を経験しておくのも悪くない、と考えてネギ植え(仮植) をしている。
 

 

 

 

 

Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

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