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下仁田・早春の珍味

 

この下仁田ねぎのギボ (ツボミ) は、
数日後に トある俳優の胃袋の中に入ってしまう運命にあるが、
よく見たらアブラムシが 付きはじめていた。

アブラムシにヤられると野菜はたいてい味がわるくなるが、
俳優だってまさかテレビで不味いとは言うまい。

こちとら早くネギを片づけて、土作りやら春の植付け準備が待っているので、いそがしいのだ。

がしかし、そうは言つても、そこは本場下仁田、伝統栽培農家のプライドがある。

あゝ、やっぱり本場の、春夏2度植え替えた下仁田ねぎは違う、ってことをしっかりと感じて欲しい。

アブラムシには薄めた牛乳を吹きかけると良いと聞いたことがあったから、
試しに冷蔵庫にあったカミさんの牛乳 (わたしは腹が弱いので飲まない) をこっそり拝借して、
水に薄めて霧吹きに入れ、ネギのツボミに吹きかけた。

どこまで効果があるのかわからないが、こういった影の労力 (手間ひま) が隠し味になって、
「苦いと思ったら、案外まろやかですねー」 なんてことになったらいいのだけれど・・・。

 

 

Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

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