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奥能登国際芸術祭2017 + 金沢 ~その5/鈴木大拙館

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奥能登国際芸術祭2017 に行ったついでに、金沢へも寄ってきた、
ということは前回の記事で書いたが、
実をいうと、金沢へ行ったらぜひとも行きたい場所があった。
世界的・仏教哲学者、鈴木大拙の記念館だ。
鈴木大拙の禅関連の本は東京でアパレルのころに、
図書館で借りて2冊くらい読んでいる。
しかし、わかったようなわからないような印象の文が多いためか、
内容はすっかり忘れてしまっている。
(気に入ったくだりはノートに書き写したのだけれど、そのノートが見つからない)
田舎で農家になってから、坐禅もしなくなって、
禅学的な本も読まなくなって、毎日畑仕事に追われるような暮らしになって、
その存在も忘れてしまったある日、ネットで北陸新幹線開通後、
金沢を訪れたファッション関連の人のブログで、「鈴木大拙館」 を知った。
その建物というか、空間にとても引き込まれた。
で、今回、念願の 「鈴木大拙館」 へ。
もう、ただただ心落ち着く空間で、
だんだん自分を形作っている思想だのこだわりだのが消えていくようで、
なんだか身体も溶けて無くなってしまったように、風だけがゆるく吹いていて、
ただそれだけ。
居ようと思えばずっと居られるような心地よさで
さりがたかったけど、そうもいかず後にした。
画像・上 ; 思索空間と水鏡の庭。ときおり、息を吐くように波が立つ。
画像・下 ; 英語で書かれた禅についての本を数多く著作されているので、外国の方も多数いて、
       水鏡の庭を写真に撮る外国人のご婦人と旦那さん。
館を出る帰りしな、大拙筆のポストカード4枚 / 「無」 「無事」 「それはそれとして・・・」
「O wonderful,wonderful・・・」 と、本一冊 / 『禅のつれづれ』  を買った。
前面に対象をおかず、「ああこれでよいのだ」 とみずから安心決定をすることが悟りである。
~ 鈴木大拙 『禅のつれづれ』 より。
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Posted in キオクのキロク

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