目ざめに頭の中で流れた曲を、朝一番
そのまま YOUTUBE で検索して流すことが多いが、
その場合、大抵その時期よく聴いている曲だから、
寝起きのボォ~っとした頭でも、すぐわかる。
が、先月のある朝、ハテ・・、この曲なんだっけ・・・?
イントロから曲の終わり方までハッキリおぼえているのだけれど、
曲名、アーチスト名が出てこない・・・。
前夜に、夏になると思いだす遠い昔の曲をひさしぶりに聴いて、
甘酸っぱい気持ちに浸っていたから、その時代に聴いてた曲が
それに引きずられて記憶の底から浮かびあがってきたのだと思う。
⇒ 前記事 『夏とコクトーツインズ』 参照
かすかに XTC (エックス・ティ・シー/エクスタシーの意。イギリスのニューウェイブバンド)
のような気がして、YOUTUBE で検索し、〈 My “Best Of…XTC” Compilation〉 *1
といううってつけのが上っていたので、さっそく順にチェックしたが、ない――。
なんで?ちがったか・・、と一瞬思ったけど、
やっぱりXTCのような気がして、ウィキペディアのシングルのディスコグラフィーをチェック。
目でタイトルを順に追っていって、〈Wonderland〉 という曲がなにか匂って、
YOUTUBE で検索したら、ビンゴ!だった。
● XTC – Wonderland
たぶん30年ぶりくらいに聴いたが、なんで今ごろ?という疑問がやっぱり・・。
念のため調べたら、XTC – Wonderland も、Cocteau Twins – Sugar Hiccup も、どちらも1983年だった。
そんなこんなでこの夏の後半は XTC 再熱。
(やっぱり、イングリッシュ・セツルメント、ママー、スカイラーキン、昔よく聴いていた3枚)
〈Wonderland〉 が収録されているアルバム 〈ママー〉 *2 をひさしぶりに聴いていたら、
3曲目のタイトル 〈Love on a Farmboy’s Wages〉 が職業柄、目につき、
字面 (じづら) もかっこいいなぁと思った。
Farmboy はもちろんわかるが、Wages がわからない。
Wages は調べたら、賃金・労賃
Love はわかるが、Love on だとわからない。
いろいろ調べたら、ありがたいことにこの歌を訳したブログがあった。*3
で、歌詞のサビの部分を抜粋すると、
◇
羊毛でを儲け出したこの僕には、一シリング。
大量の乳を絞り出したこの僕には、一シリング。
養わなければならない妻がいるこの僕には、一シリング。
一体どうすれば、農夫の収入で愛を育めるのだろう?
※ シリング:英国の通貨。1ポンド = 20シリング = 240ペンス (1シリング = 12ペンス)
◇
Love と Farmboy のイメージにつられたが、
さいきんのピンク色の軽トラとかチャラい感じの農業とは大違いの内容で、
そのコントラストにいろいろ思いが駆けめぐった。
10年後、ピンクの農具とか花柄のトラクターとかが当たり前の農業になっているのか、
それとも単なるブームに終わって、いつの時代もどこの国でも同じハードな状況に戻っているのか。
十年ちょっと前に帰農したとき、今のような農業ブームはまったく想像できなかった。
(もっとも想像できていたら帰農しなかった)
だから10年後、どうなっているか予想できない。
ということで、農園坊やの収入で愛は育めるのか?という曲。
● XTC – Love on a Farmboy’s Wages
*1 ) My “Best Of…XTC” Compilation
*2 ) Mummer by XTC REMASTERED
*3 )ノエルかえる不恵留
Love on a Farmboy’s Wages 訳
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