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蕎麦と安定感

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田舎に戻りたての頃、
車で30分圏内の隣町の蕎麦屋へ評判を聞いて食べに行ったが、
どこがどう美味いのかまったくわからず、もう二度と来るまいと門を出た。
あれから10年ほど経ち、わたしもいろいろ食べ歩いて
以前よりも舌は確実に肥えた。
で、魔がさしたというか、いくらかは違いのわかる舌になったと思うから、
今食べたら、ひょっとしたらそんなに不味くはないのではないか、
という考えがフト頭によぎって、山の写真を撮りに行った帰り道、
寄ってみた。 (植え替え前の先月)
品書きは、ザルか天ザル (冬期はカケも) というシンプルなもので、
天ざるを注文。
あらためて食べてみて、やっぱり感想は変わらなかったが、
それよりも蕎麦の乗った角ザルがお盆からかなりハミ出ていて、
(食いさし画像で申しわけないですが、青矢印参照)
さいきん、歳のせいかそれとも疲労による握力の低下・集中力の欠如か、
食べ物などポロポロこぼすことが多々あるので、気になってしょうがなかった。
奥の天プラに手を伸ばしつつ、なにかの拍子で手前の角ザルの端に左手がのってしまい、
テコの原理かシーソーの原理かで、蕎麦の塊がわたしのアグラの真ん中に飛び込んでくる、
ありえなくはないハミ出具合だった。
いちおうその場合、自分のパンツの上 (股間および脚) なら食える、
座布団まで落ちたら食わない、なんてことチラリ考えながら食べていたが、
自分の口に合わないこともあり、食っててだんだん腹が立ってきた。
あんまり愚痴るのもなんだから、良いところを書いてみれば、
たとえば、冬に蕎麦と季節の天麩羅・盛り合わせを頼んだら、
夏野菜のナスの天ぷらが入ってた、とか、
(冬とか春になんで茄子の味がしないハウス物を食わなきゃならないのか)
そんな季節の狂っている感じはまあしなかったので、そこはよかった。
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Posted in キオクのキロク

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