東京から田舎に戻ってすぐの頃は、
いまの移住・田舎で農家ブームのようなポジティブな空気なんてなく、
あったのは都落ちとか東京リタイヤ者のようなイメージだったり、
わたし自身も農夫姿をみられたくなかったりで、
「下仁田に遊びにいきたい」 という都内の友人の声には、
やんわりスルーしていた。
もともと他人に対してこまかく気を使う性質なので、
人に疲れてしまい、ひとりの気楽さを好むほうだったから、
人を迎え入れることには積極的ではなかった。
が、仕事がら、毎年いろいろな人がやってきて、
畑や下仁田ガイドをしていたら、慣れたし、
いまでは楽しめるようにもなった。
先の彼岸の3連休は、数年前から行きたい行きたいと言っていた、
東京の古い友人H が、なんと下仁田まで10時間弱かけて、自転車ツーリング。
普段、過去をあんまり振り返えらないほうだから、
いろいろなことを覚えていなくて、
東京から田舎に戻ったころは、地元の人間から、
いまは東京の友人から、えー、おぼえてないの?
とさんざん言われる。
今回、10年ちょいブリに H に会って、
やっぱり、失礼なくらいいろいろ忘れていたが、
話しているうちに、あーあったあった
とむかしの記憶がいろいろ蘇ってきた。
共通の楽しい過去は人をしあわせにするものだなあ、
としみじみ。
とても楽しい3日間だった。
※ 今回の下仁田ガイド、畑が時期的にカラなので、
妙義石門めぐり & 下仁田ぐるめぐり等でもてなしました。
ちなみに、ひなびた感のある店がすきな H は、
「一番」 と 「茂木ドライブイン (食品工業の方ではなく、井森がバイトしていた道平の方の店) 」
をとくに気にってました。
.