地方のアート・フェスやミュージアムなどで、
たびたび草間作品に出会ったが、その都度、
強い個性や作品が放つ力強いエネルギー等、”強さ” に感じ入った。
たまたまネットで目にした草間語録、
「やっぱり自分は死にものぐるいで、何千年も人々が心を打たれる芸術を作っていきたい」
が、妙にグサッときた。
自分も、省力栽培物や業者扱いの下仁田ネギには絶対負けない下仁田葱を作ろうと、
死にものぐるいで仕事していたので、”死にものぐるい” という言葉にヘンに反応してしまった。
ファンというより、その程度だけれど、
『草間彌生』 展~わが永遠の魂.に行ってきた。
初期の 『残夢』 という作品がとりわけ気にいった。
◇
東京でアパレルの頃は、ファッション業界ズブズブ的なスタイルとか
それ風な(お洒落な食べ物や音楽等)ものは厭だったが、
畑違いというか対極にある農家になったら、今度は今風の農家
(ハヤリの農業経営者だのマルシェ好き農家など) が駄目だったり、
農家の声よりも、ファッションデザイナーの言葉に勇気づけられたり。*1
そんなこんなで、エルメスの手しごと展 に行ってきた。
農家が 「エルメスの手しごと展?」 というギャップが楽しい部分もあるが、
わたしとて、下仁田葱の手しごと人のハシクレだ、
一流の手しごとをなまでじかにみて感じるものがあるだろうと、
行ってきたわけだが、「ひぇ~」 と声が出るくらい混雑していて、
同じく大盛況の草間展後で疲れ切っていたこともあって、
もう、なにかを感じる取る力が残っていなかった・・・。
ただ、ちょっと思ったのは、
手しごと展でこんなにも人が集まるのなら、
(まあエルメスっていうのもあるけど)
わたしも将来、手作業の下仁田葱仕事の 『手しごと展』 をやって、
人をわんさか集めてみたいものだなぁ・・・。
*1 ) 2012/1/31 『前に進む言葉』
● Yayoi Kusama: Infinity Mirrors | Arts | NPR
今回は、ROOM3のみ
● エルメスの手しごと展 “アトリエがやってきた”
19日(日)まで!
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