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イーハトーブ・リベンジ

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宮沢賢治の熱烈ファンというわけではないけれど、
詩人・童話作家でありながら、農業人でもあった
その特異な存在は、帰農するきっかけのひとつになった。
それで、帰農する3か月前、実際、この目で賢治のかの地を見ておきたくなり、
何かを感じて決意が深く刻まれればと、イーハトーブこと岩手・花巻を訪れた。
が、記念館はよりによって休館日・・・、「下の畑」 こと自耕の地へは雪で断念――、
結局、行きたかったところの半分は行けずじまい・・・。
あれから10年が経ち、下仁田ファームのHP は古臭くなり、
田舎で農家は流行りになり、たくさんの農業経営者と呼ばれる人たち、
地域の若手農家の台頭など、アセリを感じなければならないけど、
10年分の疲労と痛みと、10年間やって出てきた迷いで、
明確な考え方・明確な行動ができなくなってしまっている。
そんな状況で少し前、上京した際、ぶらり入った本屋で、
『宮沢賢治という生き方』 という別冊宝島のムック本が目に入り、
買って、読んでるうちに、そうだ!イーハトーブ・花巻にもう一回行こう、
ことしは葱がわるくて張り合いがないから、行っとこう!
となって、先日行ってきたのでした。
画像・上段左; 念願の 「下ノ畑」 こと自耕の地。
画像・上段中; 宮沢賢治童話村
画像・上段右; 羅須地人協会 (らすちじんきょうかい) と宮沢賢治像
 
画像・中段左; 羅須地人協会 (2度目)
画像・中段中; 羅須地人協会の有名な黒板。前来たときより色が褪せていた。
画像・中段右; 宮沢賢治イーハトーブ館
画像・下段左; 宮沢賢治童話村
画像・下段中; 羅須地人協会内
画像・下段右; 宮沢賢治記念館で買った 「農民芸術概論綱要」 と
           どこかで買った 「いわて花巻りんごジュース」
その他、写真にないけど、記念館はもちろん、「山猫軒」、「大沢温泉」 など。
で、どうだった?と言われれば、
透明な力 *1 と 透明な意志 *2 のいくらかは自分のなかにうつったと思う。
つづく。
 *1 ) 『春と修羅 第三集~あすこの田はねえ』 より一部
これからの本統の勉強はねえ
テニスをしながら商売の先生から
義理で教はることでないんだ
きみのやうにさ
吹雪やわづかの仕事のひまで
泣きながら
からだに刻んで行く勉強が
まもなくぐんぐん強い芽を噴いて
どこまでのびるかわからない
それがこれからのあたらしい学問のはじまりなんだ
ではさようなら
  ……雲からも風からも
    透明な力が
    そのこどもに
    うつれ…… 
 *2 ) 宮沢賢治・農民芸術概論綱要 より、
「・・・われらに要るものは銀河を包む透明な意志 大きな力と熱である・・・」
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Posted in キオクのキロク

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