以前、高崎女子高の生徒から、群馬すき焼きプロジェクトについての
取材撮影を受けたことはこのブログに書いたけれど、(以前の記事参照 *1 )
質問事項と映像での撮影ということ以外、詳細を知らないまま引き受けてしまった。
簡単な質問だったけれど、撮った映像がどういうところで流れるのか
わからないから、けっこう真剣に考えてしまった。
それに加え、予定日が雨天続きでズレまくって、
結局一週間くらい空いてしまったため、
一週間くらい考えてしまった・・・。
で、先日、その女子高生からそのときのインタビューの、
全国高等学校総合文化祭 (地区コンテスト・全国コンテスト) での公開の、
許諾の件で連絡があった。
けっこういろいろ考えたので、せっかくだから、
ここにメモ代わりとして一部、記しておこうと思う。
(ブログ記事ひとつ分、浮くし )
質問は、5つあり、一つ目と二つ目の、
群馬すき焼きプロジェクトを知っているか?と
売り上げに影響があったか? については、もちろん知っている、
まったくない、で簡単に答えられたが、あとの3つが悩んでしまって、
結局、生徒相手ということで、なるべくわかりやすく、
そして当たり障りなく答えた。
3つ目、「群馬すき焼きプロジェクトが
盛り上がっていない理由は何だと思いますか?」
「県民性とか・・・。
群馬県の人は、地元にあるものより、地元に無いものが好きだから。
だから、群馬の人のごちそうっていったら、すき焼きではなく、
群馬にない海モノのマグロの刺身とか・・。
あと、肉っていったら、牛よりもホルモンって感じですし」
4つ目、「群馬すき焼きプロジェクトは今後どうなってほしいですか?」
どうなってほしいもなにも、市場出荷してない個人の下仁田葱生産者なので、
群馬すき焼きプロジェクトはまったくもって蚊帳の外、
部外者がとやかく言うことでもない、と生徒を前にしてそうも言えず、
「いろいろ方向転換した方が良いかと思います。
たとえば、群馬の人は 「上州」 って言葉が好きみたいに感じるので、
群馬すき焼きアクションを上州すき焼きパワーとか、
上州って言葉を付ければ、いくらかちがうんじゃないかと思います」
(下仁田でもさいきん、上州って言葉をつけるのが流行っていて、
個人的にそれがどうも苦手で、そのことをブログに書こう
と思ってはいるけれど、ゆっくり書いている時間がとれなくて・・・)
5つ目、「農家として伝えたいこと」
この質問がいちばんやっかい。
なにしろ、伝えたいことがたくさんありすぎて、
とてもじゃあないけど、おもしろおかしく簡単に答えられない。
とりあず、季節感の無いスーパーマーケットの野菜とちがって、
葱は冬の季語で、冬野菜ということ、とか、
下仁田葱は品種名なので、いろいろな産地のいろいろな下仁田ネギがあるということ、
ここ下仁田は、下仁田葱の本場だから、一般的な下仁田ネギとちがって、
非常に手間がかかることなど、くわしくはユーチューブで、
「下仁田葱の15カ月」 という映像があるので、それを見てください、
てな感じのことを話した。
で、インタビューには答えなかったけど、
4つ目の質問で考えたことを書いておくと、
できれば、「本場・下仁田ネギ」 と、「上州下仁田ネギ」、
というふうにそれぞれ名称を付け、わけてもらえると、
本場で、長い年月をかけ、その土地の風土の中で、
永年伝承されてきた栽培方法で作っている生産者にとって、
とっても有り難いのです。
●下仁田葱の15ヶ月
*1 )2016/8/27『下仁田ねぎとすき焼き女子』
※ 画像は、前橋市の 『牛や清』 さん。
2016/9/27 の本ブログ記事 『そば食堂 ・仁べえさんのかっこいいUターン』
の前日、ほぼ同じメンバーでお邪魔したときのもの。
『牛や清』 さんも、わたしと同じに、女子高生から群馬すき焼きプロジェクトについての
インタビュー撮影を受けていて、わが下仁田ファームの下仁田ねぎも
取り扱っている頂いています。
.