新潟には有名な 「コシヒカリ」 がありますが、群馬の米は 「ゴロピカリ」 。
コシヒカリは 「越の国の光となる米」 って感じで、ちょっとかっちょいいですが、
さてゴロピカリ、「ぴかぴかのゴローさん」 ではもちろんなく、ゴロゴロピカリ、
つまり、カミナリを意味しています。 (もちろんお腹がゴロゴロの方でもありません)
県を代表する米にネーミングするくらい群馬県はカミナリの多いところで、
冬の空っ風とともに、夏の雷は名物となっています。
下仁田も群馬県に属するので、
本場・下仁田産下仁田ねぎといわゆる群馬産下仁田ネギはいろいろ違いますが、
カミナリが多いのは同じかと思います。
なので、下仁田ねぎの夏の植え替え (本植) 中も、
むっくり膨れたヤな感じの雲をひんぱんに見かけることになります。
で、空が暗くなって風が出始め、遠くのほうでゴロゴロ鳴りだし、
山にかかる雲の具合を見ながら、雨が降りだすまで、
ある意味、雨と競争で作業します。
というのも、土壌が粘土質のため、一度、雷雨に降られると、
1~2日は、土が粘って作業が出来なくなるため、
(無理して作業すると、水分をふくんだ土を踏み固めてしまい、
それが乾くと、岩盤のように固くなってしまうのです)
とにかく、ギリギリまで作業をつづけるのです。
たいてい、ドシャ降りの滝雨よりもカミナリのほうが先なので、
稲光の轟くなかで、肝をヒヤヒヤさせながらも鬼の形相で手早に作業つづけるわけですが、
雨が落ちてくると、あっという間に全身ズブ濡れになってしまい、パンツまでビショビショになります。
まぁ、濡れ鼠もイヤですが、やはり雷の方が、
平坦で広い畑の中で逃げ場のない分、身の危険を感じます。
前々回のブログでは、炎天下での、熱中症の危険のなかでの、
下仁田ねぎの夏の植え替え作業はまさに命がけ、という記事でしたが、
落雷の危険のなかでの、下仁田ねぎの夏の植え替え作業も
まさに命がけなのです。
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