画像は、現在発売中の、『食生活』 という雑誌の、2014年12月号。
表紙が、下仁田ねぎですが、下仁田らしく土付きです。
(青葉にスリップスの食害痕もついていますが・・・苦笑)
冬場の保存食 *1 として江戸時代からの歴史を持つ下仁田ねぎは、
スーパーマーケットに並ぶ他のネギのようにムキ葱にしません。
(萎縮病など、病気の下仁田ねぎだけ、ムキ葱にします)
スーパーマーケットで売られている、(本場・下仁田の葱生産者からすると)
名前だけの 「下仁田ネギ」 *2 だって、より本場らしくするため、土付きです。
がしかし、奇妙なことに、本場である、しもにた道の駅で並ぶ下仁田ねぎが
去年あたりから、土付きが敬遠され、どんどん真っ白のムキ葱のようなものが並んでいるのです。
下仁田ジオパークの応援団員、本多さんのブログも合わせてご覧ください。
去年か一昨年、道の駅しもにた野菜直売所に、下仁田葱を出し始めた、
あまり伝統とかブランドとかこだわりとか感じられない人が、
マッシロシロの土ひとつないムキ葱のような下仁田ネギを出しはじめ、
無知なお客さんがそれが買い、ムキ葱のような下仁田ネギが売れると、
マネする他の生産者がすこしずつ増えて、今年は4割くらい白い下仁田ネギになっています。
伝統・伝承は、「売れなければ」、あまりにモロイです・・・。
*1 ) 日陰の風通しの良いところに立てかけておけば、1ヶ月くらい持ちます。
青葉は枯れますが、白根の風味は変わりません。畑の土も、乾燥がすすむと自然に落ちます。
本場の下仁田葱の、「根付き・泥付き・枯れ葉付き」 は、ゆっくりとご賞味いただけるよう、
先人たちの知恵と気持ちのあらわれなのです。
*2 ) 下仁田ネギは品種名なので、下仁田町以外の他地域産の下仁田ネギが数多く出まわってます、
というかスーパーに並んでいるほとんどが下仁田町以外の、他地域産の栽培方法の異なる
下仁田ネギなのです。
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