以前ほど、ブログをさくさく書けていない。
それは、以前とちがい、FB だのインスタだのやっているというのもあるし、
毎年、同じ時期に同じこと書くのに飽きてしまっているのもあるし、
年々、下仁田ねぎの世話 & 販売が忙しくなって、
それにともない身体の疲れ & 痛みもひどくなり、ブログを書くエネルギーが減少した、
っていうのもある。
前置きというか言い訳が長くなりましたが、
「後日このブログで書く」 と書いておいて書いてなかったものを、*1
重い身体にムチ打って書くとします。
*1)2014/6/9 『地域固有なのに、広域流通を目指す矛盾』
上記ブログ記事で書きましたが、6月頭に農作業の合間をぬって、
『野菜の学校2014』 ~特別講座・伝統野菜の可能性をさぐる~ を受講してきました。
その中のプログラム1で、農林水産省・課長の伝統野菜についての講義があったのですが、
配られた資料のひとつ、農林水産省の広報誌 affの表紙が *1 、下仁田ねぎ。(上画像)
講義中にも、「下仁田ねぎ」 の名が伝統野菜の代表のように3度ほど出てきました。
本場・下仁田町馬山 (まやま) の下仁田ネギの生産者としてすこし言わせてもらえば、
ほんとうに伝統的な二度植え栽培で生産しているものはごくわずかで、
流通しているほとんどの下仁田ネギ *2 が、農業普及センター奨励の、一回植えの簡略栽培のもの。
しかも、近年は14ヶ月かかる 「秋蒔き」 ではなく、
春に種を蒔くインスタント栽培が主流になってきていて、
「伝統」 もくそもないのが現実なのです。
そういった現状をきちんと調べないで、伝統野菜のアイコンのごとく
下仁田ネギを取り上げるのは、すこしちがうように思います、
というようなことを農林水産省・課長に意見したのです。
*1 ) affあふ、「野菜をめぐる新しい動き、伝統野菜の実力」 という号の表紙の下仁田ねぎ、
土の色・付き方から、原地 (はらじ/山の畑の柔らかい土) のネギで、葉から1月後半頃の物と思われます。
本場・馬山では、山の原地のネギより、里の硬地 (かたじ) の畑で作ったネギの方が
しっかりしていて価値が高いとされています。
*2 ) 下仁田ネギは種が流失し、流通してしまっているため、現在ではブランド野菜のイメージに乗っかって、
下仁田町以外のいろいろな地域で、いろいろな作り方で「下仁田ネギ」として生産されています。
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