ちっか、ぽっくりけった、ウマのケツ!
これは幼少のころの、じゃんけんソングだが、(じゃーん、けーん、ぽん!のアレです。ちなみに、あいこのときは、ウマのケツ!を繰り返す)記憶があいまいで、ウマのケツではなく、ブタのケツではなかったか・・・、わからなくなっている。
まあ、ウマでもブタでもどっちでもよくて、なにがいいたいかといえば、ケツである。
いま、下仁田町で 「ケツ」 といえば、先日、ユネスコ世界遺産になった、荒船フーケツ、正確には、「荒船風穴蚕種貯蔵所、遺構」 である。*1
そりゃあ、過疎高齢化の田舎町が、ふってわいたように 「世界遺産をもつ町」 になったのだから、すげーし、おめでたいことではあるが、個人的にちょっと残念に思ったことがあった。
近所の、かつて大養蚕農家だった家屋だ。
以前から、養蚕農家特有の気抜け屋根が4つもある養蚕農家家屋は、そうあるものではない希少で貴重だと思うから、これが、絹産業遺産群に含まれないのは、残念というか、非常にもったいないなぁ・・・と。
数年前に家主が亡くなってから、もう荒れ放題で、年々朽ち果て具合の進行が早くなっているし・・・。
前にこのブログでこの家屋を取り上げた頃、*2行政のひとりに、町の方でなんとか保存の方向にいかないかな、と意見したが、家主に了解を得なきゃいけないし、そんなに簡単じゃあないんだ、と返されてしまった。
いまふたたび、町の方でなんとか保存できないのかという気持ちが湧き起っている。あの、世界遺産の石垣ちかくに移設して展示保存するとか、できないものかと・・・・・。
下仁田ねぎぼうず園を、ただのネギ坊主畑じゃん、という人がいるように、せっかくこんな山奥の山の上に来たのに、なんだただの石垣じゃん、という風に思う人が少なからずいると思うから、ただの石垣感を薄めるためにも、気抜け屋根が4つある大養蚕農家家屋があったらいいな、と思う。
思うが、移設には、それなりのマネーが要るだろうから、望みは薄い。
その価値を知り、早くから保存の方向で行っていたら、ひょっとして絹産業遺産群に含まれた可能性もあったかも・・と思うと残念であり、このまま朽ち果ててゆくだけなら、もったいない・・・。
そう思うと、なんだか酸っぱい気分になるが、それはそれということで、祝・世界文化遺産。
*1 ) 以前撮った荒船風穴画像; http://www.shimonitafarm.com/image/af.fuketu2.jpg
ちなみにこの時は、ちかくの家のでかいイヌが放し飼いになっていて、ギャンギャン吠えまくられ、じっくり観賞どころではなかった・・・。それ以来、行ってない・・・。
*2 ) 2008/11/12 『暮らしの中のデザイン建築』
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