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意味などなくとも、そういう意味さ。

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 声がぶっ壊れる前の、トム・ウェイツの1st
 「クロージング・タイム」 の中に、「マーサ」 という
 とっても美しい曲がある。
 
 歌の内容は、中年男が40年前の、
 昔の恋人マーサに電話をかけるというもので、 *1
 わかい頃、酔いたい夜などずいぶん聴いた曲だが、
 すこし前、フト思いだし、一晩で5回ほどリピートした。
 
             ◇
 
 1月の新年会のときに、友人から自作の CDRを手渡された。
 
 その中に、無頼派? (もしくは武闘派?) の彼にはめずらしく、
 自身の体験をもとにしたラブソングがあって、
 それがまあ、上記のトム・ウェイツ 「マーサ」 を思い起こさせ、
 けっこう気持ちを揺さぶるくらいグッサリきた。
 (曲の雰囲気は、ザ・ドアーズの 「 インディアン・サマー」  にちかい感じ。  *2 )
 
 メールで感想を送ろうとも考えたが、
 やはり会ったとき直接言いたかった。
 
 で、先日、別の用で上京した際、
 彼を含めた仲間と飲むことになって機会を得たが、
 サムラゴーチ氏、オボカタ女史など、ワイドショー的な話が中心となり、
 (個人的に、名前フェチ的な部分があるので、そういう意味ではよかったが)
 残念ながら、その曲の感想で盛り上がることなく、お開きとなってしまった・・・。
 
 ※ Blogタイトル、「意味などなくとも、そういう意味さ」 は、
   歌詞の一部を抜粋したもの。
 
  ● Tom Waits – Martha
  http://www.youtube.com/watch?v=y9Mse62NFl4
 
 *1  「マーサ」 by Tom Waits
 
  交換手、番号を頼む。
  もう何年もたってるんだ、あいつは俺の声を覚えてるかな。
  もしもし、マーサか? 俺だよ、トム・フロストだ
  これは長距離電話なんだ。料金のことは気にするな
  もう40年以上たつね。マーサ思い出してくれ
  今度お茶でも飲みながら話をしよう
 
  あの頃はバラの日々だった、詩的であり世俗的であり
  そして、マーサ、俺には君だけ、君には俺だけだった
  明日なんて日はなくて、悲しいことは全部無いことにしていた
  そんなことは雨の日だけ思い出せばよかった
 
  俺もずいぶん年を取ったし、君もそうだ
  旦那や子供はどうだい? 俺も結婚したの知ってるか?
  君がいい人を見つけて救われたのは良かった
  あの頃俺たちは若くてバカだった。今は円熟したけどね
 
  俺はいつも衝動で動いてた。たぶん今も変わってないが
  そして困ったことには、俺は男だと言うことだった
  たぶん俺たちは一緒になる定めにはなかった
  それでもマーサ、マーサ、俺は君のことを愛してる。わかるだろう?
 
 *2  ●  The Doors – Indian Summer
      http://www.youtube.com/watch?v=3zHZzxJtOKw
 
 
 
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Posted in 音楽/言葉

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