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しがたがないはなし/第一五回 『すきや連』例会

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 ・暗くともただ一向 (ひたすら) に進み行け
              心の中ははれやせんもし
 
 ・志つよく引き立て向こうべし 
              石に立つ矢のためし聞くにも
 
 ・上もなくまた外もなき道のため
              身を捨つるこそ身を思うなれ
 
                ~ 中江藤樹 (江戸期の陽明学者)
 
 先月、万座から志賀 (しが) 高原方面にいったが、
 今月も滋賀 (しが) に行くつもりだった。
 
 もうすこし詳しく書けば、今月7月29日の、第一五回 『すきや連』例会が開催される、
 滋賀県彦根市の 「千成亭」 で、近江牛のすき焼きを食べる予定だった。
 
 もっと正直に書けば、行くか行かないかでずいぶん迷っていた。
 
 7、8月といえば、下仁田ねぎの夏の植え替え作業の真っ最中だからだ。
 (注; 伝統にこだわって夏の植え替えをするのは、下仁田町馬山地区のわずかの農家だけ)
 
 とはいえ、以前、ひこにゃん彦根、彦根城、殿様、ということで、本物の殿様ネギ (下仁田ネギの別称) をと、
 千成亭さんにわが下仁田ファームの下仁田ねぎを買っていただいたこともあったし、
 コンニャクが名産の下仁田人としては、例の赤コンニャクを食うことはマストだろうし、
 迷いに迷って結局出席するのが、自分のいつものパターンだ。
 
 だがそれでも、忙しい時期に2日 (閉会が21時15分のため、日帰り出来ない)
 作業できないのは、気持ち的にすんなり呑みこめない。
 とくに、ここ数年、あっちゃこっちゃで下仁田ネギが栽培され、年々生産する人間が増えているから、
 本場の生産者として、大事な時期に畑を2日も留守にするのは隙を見せてるようで、
 どうにも踏ん切りがつかず考えてしまう・・。
 
 そんなとき、中江藤樹を思い出した。
 
  近江 (滋賀県) 聖人と呼ばれる中江藤樹は、日本における陽明学の祖ということで、
  在京のころ、数冊の中江藤樹に関する本を読んだ。
  画像はその一冊で、冒頭の三作は、当時わたしの好きだった藤樹の和歌。
 
 本場の下仁田ねぎ生産者にとって、夏の2日はけっして小さくない。
 が、2日のうちの1日を利用し、中江藤樹記念館に行くとすれば、
 それは自分にとって、少なからず得るもの感じるものがあるはず。
 そう考えれば、2日なんぞ安い安い。
 
 よし、行こう、いざ彦根へ。
 いざ出席の申し込みをば、と意気込んで送る前に、
 一応、中江藤樹記念館の場所をPCの地図で確認したら、
 がっくりきた・・・。
 
 あたまの中にあった場所とは反対側だった・・・。
 
 「すきや連」 開催場所、彦根の 「千成亭」 さんと、中江藤樹記念館の間には、
 ズドーンと大きな水色 (琵琶湖です) があった・・・。
 
 と、遠いんですけど・・・。
 
 ということで、今回は、決めかねているうちに、
 申し込みの定員 (50名) がいっぱいになり、終了・・・。
 
 なんかちょっと残念・・・。
 
 
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Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

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