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口なし農家

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 もったいぶらずに結論から言うと――、
 わたしは人前で講義できるレベルではなかった。*1
 
 前日の、FMぐんま、下仁田ねぎ畑・LIVE中継3本立てが、*2
 思いのほかスムースに喋れたから、これはひょっとしていけるか!
 とうっすら期待していたが、畑の中ではなかったからなのか、
 地に足が付いていないような喋りになってしまった・・。
 
 時間が経つにつれ、徐々に落ち着くかと思いきや、
 時間を気にするあまり、どんどん調子が狂い始め、
 結局、最後のテーマ、「都市と農村、畑と食卓の交流」
  (『牡蠣の森』の話 *3、をそのまま、都会の飲食店・食関連に携わるヒトと、地方の農村とに当てはめ、
  美味しい料理を提供するためには、その上流である地方の農村の再生が大事というような話をする
  予定だった)
 にたどり着く前に自滅してしまった・・・。
 
 このところ、仕事以外の時間はすべて講義資料づくりに費やしていて、
 (はっきりいって、仕事も犠牲にして)
 自分としてはできるかぎりのことをやっての失敗だから、
 自分を強くするいい肥やしになったと前向きにとらえることができる。
 
 が、受講料を払いこんでいる出席者のことを考えると、
 大変、お粗末な内容でこころが痛む。
 
 口は駄目でも、話が伝わらなくとも、
 自分には別の部分で食の豊かさ楽しさなど伝えられることができる、
 と信じてやっていくしかない。
 
 *1)「郷土料理伝承学校」講義2「郷土料理を伝えるⅠ」
 2012/11/3 『生産者指名で悲鳴』 参照。
 http://blogs.yahoo.co.jp/yesornouca/archive/2012/11/03
 
 *2)2012/11/13 『ラジオの時間 in 下仁田ねぎ畑』
 http://blogs.yahoo.co.jp/yesornouca/65997671.html
 
*3)「牡蠣の森」とは、宮城県気仙沼の漁民が、山の森の再生が汚れた海を再生して牡蠣養殖を蘇らせる、
 ということに気づき、気仙沼湾にそそぐ川の上流域に広葉樹の森をつくり始め、森を再生することで
 海が豊かになる。といった内容の話。
 
 ※画像は、講義の試食。伊勢崎から駆けつけてくれたリストランテ・コジモ・ロレンツォの
  若きシェフの手による焼き葱。 (駄目な講義内容が救われた逸品)
 
 ●リストランテ・コジモ・ロレンツォ ; http://www.dan-b.com/cosimo-lorenzo/top.html
 
 
Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

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