メニュー 閉じる

昼耕夜読~犬が星見た

 イメージ 1
 
 ちょっと前の拙ブログで書いたとおり  *1 、
 わたしには読まなければならない本があるし、
 読みかけの本もけっこうある。
 
 が、いまは読む気が起きない・・・。(読書の秋なのに・・)
 
 7月末から8月においての、PC故障修理等による、
 “PC無し生活” を過ごしていたとき、しこたま本を読んだ反動だろうか
 いまは本を開く気にならない・・・。(読書の秋だっていうのに・・)
 
 本を読んでインプットしていないからであろうか、
 さいきん、ブログ (アウトプット) も書こうという気にならない。
 
 ということで、しこたま本を読んだときの一冊を今ごろだが取りあげ、
 読む気、書く気を高めようと思う。
 
 画像がその一冊、『犬が星見た~武田百合子』 。
 (ちょっと前、『星守る犬』 なる名の邦画があったようだが、
 この 『犬が星見た』 のタイトルのマネだな、と思う。たぶん)
 
 自分の好みの作家や文筆業のヒト3人が、この本のファンということ知り、
 読まねばと思いつつ、日記形式というのに馴染めず、読むことはなかった。
 
 が、万年肉体疲労の就寝前の読書には、
 日記形式のほうがチビリチビリ読めてちょうどよいとわかり、買って読んだわけだ。
 
 なるほど、評判通り、あるいはそれ以上の内容だった。
 
 書かれたのは、昭和53年とのことだが、感覚が若く、
 文がきらきらしていているから古臭さがまったくない。
 
 だから、《カメラ→写真機 ワイン→ぶどう酒 エレベーター→昇降機》
 などの表記もレトロモダンな感じになる。
 
 好きなくだりをひっこぬいてみた。
 
  ~
   バザールの入口にはバスが停められない。バスを降りて街路樹の下を歩く。
  赤い花模様の刺繍のある白い帽子をお下げ髪の頭にのせた女学生が二人、追いかけてきて
  「どこからきたの?」 と問いかける。「私は日本人」 立ち止まって、いつものように私は答える。
  女学生たちは、私の服や麦わら帽子にそうっと触る。こんな親しみに溢れた笑顔や声のかけ方をする
  若い女に、私は東京で会ったことがない。
   山口さんがくすくす笑いながら、いいにくそうに言う。
  「奥さんは日本語をしゃべるのと同じに、平然とロシア語を話されますなあ。
  しかし、奥さんのロシア語は男の言葉です。私は日本人ですと女性がいうときは〝ヤポンカ〟、
  〝ヤポーニェッツ〟は男がいうときに使います」
  「ふうん。それじゃ、あたしは、いままでずうっと 『おらあ、日本人だぜ』 なんていってたわけか」
  ~
                                                      P85
 
 ★おまけの一曲。
  君に星が降る~竹中 直人
  http://www.youtube.com/watch?v=N32rUNXocyA
 
 *1) 2011/9/20 オバマ現大統領より小浜前市長
 http://blogs.yahoo.co.jp/yesornouca/64156937.html
 
.
 
Posted in キオクのキロク

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です