抵抗についての断片

　

 

　　抵抗ということばは、いま、はやらない。
　　世間に流通している、いや、かつて大いに流通したことのある、
　　抵抗文学とか抵抗詩と言うのは嫌いだが、
　　抵抗ということば自体は好きだったし、いまも好きである。
　　誰もがこのことばに見向きもしなくなると、いっそう愛着が湧く。
　　こいつを捨ててなるものかと思う。
　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　北川透／抵抗についての断片　～ ヨリ冒頭部分

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　わたしは、長いものに巻かれるより、長いものを短くちょん切りたいほうだ。
　大樹の陰に寄るより、大樹を伐って風通しをよくしたいと思うほうだ。
　大樹よりマイノリティーにこころを寄せるほうなので、
　わたしも、抵抗ということばに抵抗はない。
　というより、きらいじゃあない。
　むしろ、いい歳こいて持ちすぎている。
　が、抵抗するには、疲れすぎている――。

 

 

　〈おまけのＢＧＭ〉

　○　Underground Resistance – Riot
　　http://www.youtube.com/watch?v=qyS62JR45HM

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