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まぼろしの再会

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すこし迷っていた。
でも、結局、行ってしまうのもわかっていた。

行くのが自分である、
が、下仁田⇔東京間の距離が躊躇させていた。

だから、もう少し強い動機付けが欲しかった。

・連日の雨で畑作業ができないから、行けばいい。

・自分ごときが行くことで、喜んでくれるなら、行くべきだ。

・行くなら早いほうがいい。
 ◇

ということで、きのう、高校時の同級生を見舞うため、東京・初台の病院に行ってきた。

彼は、数ヶ月前、自宅で倒れ、意識不明の状態がしばらく続き、奇跡的に目を覚ますも、彼の頭の中のキオクの層が、子供部屋のようにとっ散らかって、脳内がチグハグ状態。現在、リハビリ中で、だいぶ良くなった、と奥さんから連絡があり、行ってきたわけだ。

彼は元気だったが、とっ散らかった子供部屋の住人同様、すこし子供に戻っていた。

かみ合ったり、かみ合わなかったりの会話をしばらくしていたが、突然、彼は「あっ、疲れた。寝る」と呟いて、ベッドにもぐり込んでしまった。
賞味10~15分だった。

わたしは、どちらか云えば、ピリ辛系というか、毒劇物の要素を含んでいる人間だと思うから、わたしと会ったことで、彼の脳内に良い刺激&キッカケのひとつになってくれれば、と願い病室を出た。

Posted in キオクのキロク

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