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地に着かないフワフワの世代

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 おそらく、『土』 に対してもっとも遠いところ (興味がないという意味で) にいる世代がハイティーン、
 つまり、高校生だと思う。
 
 女の子はもちろんだが、男子も “髪型・命” のような年ごろだ。
 
 田舎と都会 (渋谷←→下仁田)、両方を知る者の立場から、もうすこし突っこんでみれば、
 畑がめずらしくない田舎の高校生のほうが、畑を馬鹿にする傾向が強いように思える。
 
 そんな、地元の高校生 (2年男子5名、3年男子1名、女子2名+教師3名) と、
 先週の金曜日、「下仁田ねぎぼうず園」*1 の片づけをした。
 
 一年前の植えつけ作業 *2 のときに彼ら (2年男子) と接し、
 その、子供よりひどい持続性の無さや注意しても打てど響かない感じにとても苦心したのだが、
 今回は、植える (=作っていく) という建設的なことではなく、
 ネギをひっこ抜いて片づけるというどちらかといえば破壊的なことだから、
 若さ爆発の高校生にはうってつけ、楽に作業を進行できると思っていた。
 
 が、彼らを甘くみていた。
 
 彼らは (2年男子) は、期末試験も終わり、まわりに人家のない山の上の畑で、
 思わずテンションが上がったのであろう、のっけから、奇声を発し、やってきた。
 (都会なら、苦情が出て警察が来るレベルのボリュームだ)
 
 わたしは、「そんだけ、元気あれば小一時間で終わるな」
 とハッパをかけたものの、ものの10分も経たないうちに、彼らは音をあげ、
 「あ~~ッ、あっちぃーーッ、やってらんねぇ~」
 と一人が騒げばたちまち5人ともダラケて じゃれあってしまう。
 
 「おぇーいッ、まだ始まったばっかじゃねぇかよッ」
 とわたしが笑顔で声を張り上げると、
 一瞬、ものすごい勢いで 「おりゃ~あ」 と 声を上げながらネギを抜くのだが、
 1、2分程度で (3分ももたない)、「あ~~ッ、あっちぃーーッ、ノド乾いたァーッ」
 となり、例によって5人ともダラケて じゃれあってしまう。
 
 「おぉいッ、始めに云ったように、ひっ散らかして抜くんじゃあなくて、
 あとで片づけやすいように、ネギをまとめながら抜いてくれよな」
 とわたしがその都度、笑顔で注意するのだが、
 彼らは大人の云うことにそのままに従うのはカッコわるいと思っているのか、
 あるいは単純にバカなだけなのか、
 何度、笑顔でやんわり云っても、いっこうにキチンとできない。
 
  (地元の高校の名誉のために云えば、彼ら (2年男子) 以外の、
  3年男子1名と女子2名はまじめに作業をしている。
 
  引率の先生は一応指示するのだがまったく効果がないので、黙々と作業している。
  こいつら相手に先生も大変だな、と同情する。
 
  手を焼く → 打つ手なし → お手上げ、
  手という字を使って表すとこんな感じだろうか)
 
 ときおり、はげしく怒鳴りたくなる。
 怒ってしまえば、すっきりするだろう。
 また、注意せずにやり過ごしてしまえば楽だろう。
 
 だが、自分のなかからは、
 こういう奴らを束ねられるか、おれにとっての腕試しだな、
 という考えが浮かびあがってきた。
 
 この後の、わたしなりの悪戦苦闘ぶりを途中まで書いたが、
 うまく書けない、書き終えられない、ので、省略します。
 
 文中の地元高校生2年男子ですが、
 「ねぎぼうず園」になんの関心もなかった町民よりはマシ、と思っています。
 
 *1 ) 下仁田ねぎぼうず園
  http://www.shimonitafarm.com/negibouzuen/negibozuen.htm
 
  *2 ) 2010/6/7 下仁田ねぎぼうず園*シーズン2/新入生とネギ植え
  http://blogs.yahoo.co.jp/yesornouca/60809273.html
 
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Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

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