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石ころの世界

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  いなかにひっこんで5年ほど経つと、
  どうしても都会的な感覚が薄れてくる。

  わたしは、
  都会の人間が 田舎のどんなところに、魅力を感じたり興味をしめすか――、
  という 都会人目線の感覚がズレてしまっているイナカビトにはなりたくない。

  だから、東京から、昔の友人が訪れるときは、
  わたしの薄まった都会的感覚を補正する絶好の機会でもある。*1

           ◇

  で、
  ふたたび、彼がハーレーでやってきたのだった。 *2 (画像・左上)

  前回は、畑&下仁田分の妙義山などを案内しながら周ったが、
  今回は、風向き&水に過敏になっている東京とは別世界の、
  風の音と川のせせらぎしか聞こえてこないような、
  なにもない過疎の山村集落めぐりをして、ア然とさせてやろうと企てた。

  時間はたっぷりあったから、とりあえず下仁田ミニツアーの定番となった、
  シーズン前の 「下仁田ねぎぼうず園」 *3、
  そして、わたしゆかりの河原 *4 である、「はねこし峡」 *5 へ。

  しばらくは、東京っ子らしく、
  いなかのクリーンな川面&優雅なせせらぎに感じ入っていたが、(画像・右上)
  いつしか川に背をむけ、川岸でガサゴソしはじめた。(画像・左下)

  「どしたの?」 って聞くと、
  「いやぁ~、石がすごくてさ・・・」

  わたしは内心、石・・? そりゃあ石もいいけどサ、それよりも
  せっかくだから、都会人らしく川を満喫したほうがいいんじゃねぇか・・、
  と思ったのだが、
  彼はすでに、 “石モード” に入っていて、
  いろいろな石ころが入っている岩 (岩盤) を見ながら、

  「これなんかさー、ガウディ *6 のグエル公園のようじゃない?」
  というから、わたしも、つい
  「おぉーっ、たしかにグエル公園だね~」
  と応えて、“石ころモード” に参戦した。

  うららかな春の日曜のまっぴるま、
  イイ大人2人が河原で石コロ探しに熱中するっていうのは、
  どんなもんかなぁ・・・・、と思いつつも、
  ま、都会の公園でイイ大人2人が砂遊びしているよりはマシだな、
  と開き直って、グッとくる石ころを探した。

  画像・右下のまんまるの石ころが、わたしがゲットしたやつ。

  友人はわたしのこのチョイスに苦笑いしていたが、
  まんまる具合と大きさが、まさに下仁田ねぎのネギ坊主のようだったのだ。

  ちなみに友人がセレクトした石ころたちを見せてもらったが、
  わたしには、「ん?」 と首をかしげたくなるものばかりだった。
 
  というか、今回、わたしの薄まった都会的感覚を補正できたのか?
  といわれりゃ、こっちの方も首をかしげたくなる。

 【おまけ】

 彼はそのむかし、「リビング・デッド」というパンクバンドのリーダーだった。
 彼が抜け、残ったメンバーをもとに結成されたのが、「あぶらだこ」。
 ということで、わたしのフェイバリットな、あぶらだこの1曲。

 ≫paranoia あぶらだこ
 http://www.youtube.com/watch?v=PR9P6gX6Rag

 *1) 2011/3/26 沈黙と無音 ~無音を感じる
  http://blogs.yahoo.co.jp/yesornouca/63051706.html

 *2) 2008/4/29 曇ったってハーレー
  http://blogs.yahoo.co.jp/yesornouca/37351783.html

 *3)「下仁田ねぎぼうず園」 HP;
  http://www.shimonitafarm.com/negibouzuen/negibozuen.htm

 *4) 2009/6/27 お詫び申しあげます。
  http://blogs.yahoo.co.jp/yesornouca/53489521.html

 *5)「下仁田周辺の風景」ページ、その他コーナー参照。
  http://www.shimonitafarm.com/fukei.htm

 *6) 2009/3/6 なんとなく ガウディ
  http://blogs.yahoo.co.jp/yesornouca/50163736.html

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Posted in キオクのキロク

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