暗殺という いかめしいことばが
すっけらかんとして明るいイメージを呼ぶ。
すっけらかんとして明るいイメージを呼ぶ。
それが私たちの今である。
暗やみでばっさりやる、やればその次には明るくなる、その明るさは世直しの明るさである、
といった時がかつてあった。
といった時がかつてあった。
だが そのような明るさを信じて暗やみで殺しえた者たちは
今では私たちから無限に遠のいてしまっている。
今では私たちから無限に遠のいてしまっている。
暗殺者たちの姿は 私などにはとても明るいシルエットとして映る。
明るい暗殺者の群れ・冒頭部分/内村剛介評論集・信の飢餓ヨリ
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血なまぐさいことは好まないが、この出だし文章は好みだ。
だいいち、タイトルがいい。
なんたって暗くない、明るい暗殺者だ。
すっけらかんでばっさりだ。
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