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すっけらかんでばっさり~明るい暗殺者の群れ

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 暗殺という いかめしいことばが
 すっけらかんとして明るいイメージを呼ぶ。
 
 それが私たちの今である。
 
 暗やみでばっさりやる、やればその次には明るくなる、その明るさは世直しの明るさである、
 といった時がかつてあった。
 
 だが そのような明るさを信じて暗やみで殺しえた者たちは
 今では私たちから無限に遠のいてしまっている。
 
 暗殺者たちの姿は 私などにはとても明るいシルエットとして映る。
 
                   明るい暗殺者の群れ・冒頭部分/内村剛介評論集・信の飢餓ヨリ
               ◇
 
 血なまぐさいことは好まないが、この出だし文章は好みだ。
 
 だいいち、タイトルがいい。
 
 なんたって暗くない、明るい暗殺者だ。
 
 すっけらかんでばっさりだ。
 
 
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Posted in キオクのキロク

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