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寝ておくにしかず

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 本日、8月16日は、
 わたしの好きな人物の一人である、河井継之助の命日
 ということで、去年、古本屋で見つけた彼の本 (上・画像) の中から、
 気に入ったくだりをひっこ抜いてみる。
 
 ~
 
  長崎を出た彼は、島原から熊本へ渡る船が嵐に遭い、あわや遭難という目にあっている。
   方向を失い、浸水しはじめた船の中で、もう一人の相客は、ただお経を唱えていたが、継之助は眠っていた。
  実は彼も、初めから天候を気にし、船酔いもひどかったのだが、
  「心配したって仕方がない。遭難した時に余力を持っているには、寝ておくにしかず」
  そう思ったせいだった。
  しかしそれは理屈であって、誰でも理屈どおりに行動できるものではない。
  自分をコントロールできる、強烈な精神力。
  昔、素読の時、人がコックリコックリやっていても、一人居眠りしなかった、
  あの少年継之助の、並外れた意志の力が、一貫してそこにつながっていた。
 
  ~           
                                              ~101、102頁
                 ◇
 さいきん、眠れない。
 
 東京のころは、不眠症気味だった。
 が、
 田舎に引っこんで、肉体労働になって、
 アホの子ようにバカスカ眠れるようになったのに・・・、
 
 ここんとこ、強烈な肉体疲労のわりにいろいろと考えることがあって
 スッキリ眠れない。
 
 まだまだ継之助への道は遠い――。
 
Posted in キオクのキロク

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