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たかが草むしりではない。

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 畑ってのは、都会のヒトが思っている以上に広いから、
 いろんなものが生える。
 
 先日、下仁田ねぎ畑の草かき作業をしていたときのこと。
 
 いつものように草をかく道具で雑草をガリガリ削っていたら、
 「あれっ、コスモス」 (画像・上)
 思わず作業する手を止めた。
 
 コスモスっていったら秋の桜じゃないか、
 雑草ではないな、
 と情けをかけて むしらずスルーした。
 
 なんだかちょっと良いことをした気分になり、
 わたしはさらに草かきに励んだ。
 
 すると今度は、紫蘇 (シソ) が生えていた。 (画像・中)
 
 紫蘇といったら、薬味にして冷ややっこにのっけたら
 おいしいじゃないか、
 これまた、むしらずスル―。
 
 とここで、フト疑問が浮かんだ。
 
 ちょっと待てよ、おれは何をやっているのだ。
 基本的に、下仁田ねぎの畑なので、ネギ以外はすべて雑草じゃないか。
 
 と思いつつも、(紫蘇はまだしもコスモスまで)
 戻ってむしり直すのもナンなので、そのまま作業をすすめた。
 
 またまた、手が止まった。
 桑 (クワ) だ。 (画像・下)
 
 桑といったら、明治から昭和にかけて国の重要な産業物であった、
 絹 (シルク) を生みだす蚕 (かいこ) の好物じゃあないか。
 
 日本を、日本の農家を支えてきた桑の木を
 雑草扱いにするのは、いかがなものか・・・。
 
 と思ってはみたが、
 桑は木であり、木は根付いたら面倒なので、
 ええい、とむしってしまった。
 
 このように、たかだか草むしりではあるが、
 こころの中では、地味な葛藤があるのです。
 
 
 
 
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Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

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