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「良い食品博覧会」

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 農繁期は、よほどのことがない限り、作業を優先させる。
 
 だから、
 このブログで何度か登場している
 フードジャーナリストでエッセイストの向笠さんが、
 29、30日、山梨県の清里で、
 「第七回・良い食品博覧会」 にて特別講演をするので是非いらして!
 と云われても上記理由で、行かれません・・、とメールした。
 
 がしかし、
 下仁田の大先輩というか、年上の知りあいのヒトから、
 「○○さん (私の名) が行くなら、僕も行きますから」
 と云われてしまい、そう云われりゃ行くしかないな、
 と、29日、清里までに出かけて行ったのだった。
 
 本来わたしは、余分な散財は一切しない方なのだが、
 行けば行ったらで楽しまなきゃ雰囲気が悪くなる、というか、
 気分も盛りあがらないから、いろいろ食べていろいろ買った。
 
  なんてったってその辺のスーパーじゃあ、
  まずお目にかかれない “良い食品” だし、
  良い食品というのを実際に食うことにより、
  自分の貧相な舌を肥えさせる必要がある、
  という事情もあった。
 
 持っていったバッグ (ビジネスバッグ風のトートバッグ) は、
  “良い食品” でパンパンになりそうになったので、
 腹八分目で買い控えようとしたら、
 
 以前、“すきや連” という会合で御一緒になった
 「セイ・アグリーシステム *1」 さんが出店していて、
 あいさつがてら、セイアグリー健康卵こと超優良こだわり卵パックと、
 その卵でつくったシフォンケーキを ええいッ と買っちまった。
 
 (長文はキチンと読まれない傾向があるし、
 書くのもおっくうなので、話をちょっとはしょる)
 
 わたしは、ビジネス風バッグと卵パックなどが入った袋をブラさげながら、
 下仁田の先輩と講演会場に入り、前のほうの席に腰かけた。
 
 当初は、東京で電車に乗るときのようにバッグをヒザ&腿の部分に乗せ、
 卵&ケーキの入った袋をパイプ椅子脇に置いたが、
 パンパンのバッグの重みで脚の圧迫を感じたので、
 バッグをパイプ椅子脇に置き、卵&ケーキの入った袋をパイプ椅子の下に置きなおした。
 
 講演も無事おわり、向笠さんの著作本も買っていこうと
 入口付近に向かい、一冊購入した。
 
 せっかくだから一筆、本人に書いてもらおうと向笠さんのところまで戻り、
 しばらく談笑し、「たくさんお買いものしたの?」 と云われたとき、
 「あっ!」 と思いだした。
 
 「卵、忘れた!」 と振り返って座っていた椅子の下をみたら、
 なにもなかった。
 
 主催者側の人間に片づけたのか?
 と聞いてみても、知らないという。
 
 わたしは、山梨のかつて栄えたリゾート地・清里で、
 「置き引き」 にあうとは思いもよらなかった。
 
 つぅーか、生まれてはじめて 「置き引き」 された。
 
 民度の低い海外の国じゃああるまいし、
 というより、山梨は海外なのか、
 それとも清里はスラム化が進んでいるのか――。
 
 ちょっと待て、
 わたしが単に田舎呆けの平和ボケ野郎なのか・・・?
 
 なんだか、テンション下がったら、疲れが一気に出て、
 卵などどうでもよくなったが、主催者側が責任を感じて、
 同じものを買ってきていただいた。 とっても恐縮した。
 
*1) セイ・アグリーシステム http://www.ferver.co.jp/about.html
 
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Posted in 百姓二揆(ヒャクショー・ニッキ)

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