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ねぇもんはねぇ

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 ウチの前には、ちいさい山があり、付近一帯では 「めぇー山」 と呼ばれている。
 
 別にヒツジがいる山ってわけではない。
 
 前の山 → めぇーの山 → めぇー山 、というわけである。
 
 群馬 (この辺だけかも知れないが・・) は、
 どういうわけか江戸っ子の 「べらんめえ」 口調のようなところがあるのだ。
 
 たとえば、
 土の状態を 「地按配 = じあんばい」 というが、
 それがこっちでは、「じあんべぇー」 となる。
 
 「うえけぇーは終わったんかい?」 って云われりゃ、
 「ネギの植え替えは終わったかい?」 ってことだ。
 
 以前、
 下仁田ねぎの贈答用・箱の生産者名を、
 親父の名から 「下仁田ファーム・小金沢農園」 に変えたとき、
 知りあいの年配のヒトが、
 「コガネザワくんのとこは、名前けぇーた (=変えた) んだって」
 と云いながら寄ってきて、贈答用・箱の名前の入った部分を見ながら、
 「え~、なになに、しもんた、ふぁ、あー・・・」
 
 自分たちの町名も、「下仁田 = しもにた」 → 「しもんた」 になる。
 先日も、
 親父の兄貴の知りあいというヒトが訪ねてきて、こういった。
 
 「ネギねぇーは、まだあるんかのう?」
 
 
  「ネギねぇー」 → 「ネギ苗 = 下仁田ネギの苗」
 
 
 
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Posted in キオクのキロク

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