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轟々たる海底のうめきを伝えて 海は大きな波を生んだ。
大きな波は その一生をほとばしらせて一瞬に潰えた。
短かっただけに エネルギー、伝播力はみごとなものだった。
波は海になった。
海は日本になった。
上画像の 大判の本をめくると、
龍馬の顔の絵があり、上記文が添えられてあります。
このところ 何かと話題の 龍馬という人間の一生をみごとに表現している
良い文章だなァ~と思います。
そもそも、
龍馬という人間をキチンと知ったのは、
20代の後半、大病 (日本人の死亡原因第一位の病気) をし、
長期入院を覚悟せよ とドクターから告げられたとき、
退屈しのぎに 坂本龍馬はなんで人気者なのか調べてみよう、
と、おおよそ死ぬかも知れない人間とは思えないほど呑気な調子で、
ハードケース入りの坂本龍馬本を買って入院生活に入ったのがはじまりでした。
龍馬を知ることで、勝海舟、山岡鉄舟を知り、
吉田松陰、高杉晋作、大村益次郎、西郷どん、
そして、河井継之助を知り、陽明学にたどり着いた次第です。
で、
坂本龍馬といえば、
彼が十代のころに詠んだといわれる句が好きです。
よのなかの ひとは何とも云わば云え
わが成すことは われのみぞ知る
※ちなみに、テレビの小ぎれいで薄っぺらい龍馬には
まったく興味がありません。
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