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農家ということ――。
先日(14日)、このブログで何度か登場した、
フードジャーナリストでありエッセイストであり歌人でもある向笠千恵子さんが、
著書「すき焼き通」の続編の取材で、
わが下仁田ファーム・小金沢農園を訪れてくれました。
向笠さんといえば、
(これもこのブログで取りあげましたが)
『ぐんまの食と観光を結ぶフォーラム』 *1 での講演の最後のほうで、
「都会で暮らすヒトは、農家のヒトの汗水たらして働くその姿に感動するんです」
というようなお話をされ、わたしはウルッとなりました。
まともに話を聞いたら、涙がぽたぽたこぼれるんじゃあないか、
とちょっと心配になり、必死にうわの空で聞くようにしてました。
それくらい、話がこころにしみました。
実際、
地面 (畑) と親の面とむきあう毎日の連続で孤立しがちになり、
意味を見いだせなくなったとき、
支えになったのは都会のヒトのあたたかい声 (メール) でした。
◇
農家ではなく、通販業者だということ――。
(わたしはインターネットで農産物を販売しています)
同じ夜(14日夜)、お客様からお叱りのメールをいただき、
おおいに戸惑い、ショックを受けました。
わたし自身サービスのつもりでいたものが、
人によって受け取り方が違うということを改めて実感し、
自分のなかの間違っていた部分、
“自分は農家のつもりだけど、消費者側にしたら通販業者ということ”
に気づきました。
それはそのまま、
わたしのなかの 農家ということでの甘えの部分
(農家だからある程度許してもらう) にあてはまり、
“農家 NOT 農家” をめざすわたしにとって、
是が非でも 改めなければならいない部分なのですが、
疲労のピークで 頭がまわらず、
お叱りメールの言葉がトゲのように
わたしの心臓付近に突き刺さっています。
願わくば――、
あと 2、3日 (ピークの終わる20日くらいまで)、甘えさせてほしいのです・・。
*1 )「ぐんまの食と観光を結ぶフォーラム」
http://blogs.yahoo.co.jp/yesornouca/56902668.html
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