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To be, or not to be: that is the question.
「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」
と、シェークスピアのハムレットは言っていますが、
生と死を別物のように分けて考えるのではなく、生の延長に(果てに)死がある、
と、東洋思想の本には書いてありました。
◇
先日、
このブログでちょっと前に取りあげた米国医療ドラマ *1
「ドクター・ハウス2」 の第2話 「勇敢な少女」 の録画していたのを観て *2、
「いやあ、泣けたぜ」
と同じく同番組をみている友人に話したら、
「ホント泣けましたね~」
「おおっ~やっぱりィ。イイ話だったからなー。おれ、消す前にもう一回観ようと思ってる」
「オレなんか消さないで取っておこうと思ってますよ」
で、
きのうだか おとといだか、もう一回観て、もう一回ホロリ泣きました。
どんなハナシかかんたんに書いてみると、
末期癌の少女。
手術をしないとすぐに死ぬ。
手術をして成功しても一年生きられるだけ。
しかもその一年は苦しい一年となる。
少女は自分を愛してくれている母親のために、
苦しくとも生きるほうを選択する。
とまァ、よくあるちゃあるストーリーですが、
そこは 「ドクターハウス」 なので薄っぺらい
お涙ちょうだいドラマとはちがいます。
わたしなんぞ、抗がん剤のつらさを実際味わっているので、
余計、沁みたのです。
そんな、“いのち” のちょっといい話のあとに、
加藤和彦氏の自殺のニュース。
しかも下仁田町のオトナリである軽井沢のホテルで。
世代がちがうので そんなに熱心に聴いたことはありませんが、
スマートな立ち振る舞い、ソフトな話し方等、
ああいう大人になりたいもんだ、と思わせるヒトでした。
前妻でソプラノ歌手、中丸三千絵さんのコメント、
「たぶん、あんな優しい男性は世界中を探してもいません。
形だけの優しさではなくて…。例えば、彼が家にいない時、私が帰ってくると、
部屋の中に「おかえりなさい」などと書かれたメモ用紙が何枚もはってあるんです。
私はそれを一枚一枚とって歩いて…。そんなことをしてくれる優しい人でした」
ステキなひとだったんだなーと思います。
「音楽でやるべきことがなくなった」 ってことらしいですが、
わたしも人生になにか意味をもたせたい性質の人間なので、
わかるような気がします。
合掌。
『悲しくてやりきれない』・・・言わずもがなのステキな曲。
http://www.youtube.com/watch?v=cyaC_5kMeXs
その他、いくつか加藤和彦さん関係でイイ曲があったので、
『La Rosa – 高橋ユキヒロ』・・・作曲。
坂本のオルガン、細野のベースがヤバイ、びっくりするほどハイクオリティな曲。
http://www.youtube.com/watch?v=SXvoQB3vK6A
『さあ冒険だ-和田アキ子』・・・作曲。メロディが素晴らしい。
http://www.youtube.com/watch?v=Om0maaNC0zY&feature=related
*1) 2009/9/14 『ER と Dr.ハウス の効果とか効能とか・・』
http://blogs.yahoo.co.jp/yesornouca/55473742.html
*2) 2話「勇敢な少女」Autopsy
http://www.ntv.co.jp/dr.house2/episode/index02.html
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