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宮沢 「資本の仕組みを考えたときに、不思議なこととして印象に残っていることがいくつかある。
70年代にオイルショックという社会現象があった。
そのとき、電力会社が省エネということをさんざん喧伝していた。
テレビだって、省エネだから深夜の放送は自粛するとまで言い出した。
ところがその一方で、電機メーカーが驚くべきことに、「布団乾燥機」 を開発した。(笑)
省エネなんですからね。そこでなにも、「布団乾燥機」 ってことはないでしょう。
天日で干せって言いたくなった。
いらないでしょう、そもそも、「布団乾燥機」。
あったらたしかに便利かもしれないけど、資本はときとして、びっくりするようなことをする」
~ユリイカ ’06、11月臨時増刊号より、 『文化的闘争の作法』、
宮沢章夫(劇作家)×青山真治(映画監督)の対談から抜粋。
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入院中、読みかけの本や雑誌をきれいに読破しよう、
と思っていましたが、熱が上がったり下がったりで、
あんまり、片づきませんでした。
キズ関連の痛い記事ばっかりもなんなので、
きょうは、入院中いくつか読んだなかの、
気に入ったくだりを書きだしてみました。
個人的には、
「こころの乾燥機」 があったら、欲しいです。
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