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こころの乾燥機

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    宮沢 「資本の仕組みを考えたときに、不思議なこととして印象に残っていることがいくつかある。
        70年代にオイルショックという社会現象があった。
        そのとき、電力会社が省エネということをさんざん喧伝していた。
        テレビだって、省エネだから深夜の放送は自粛するとまで言い出した。
        ところがその一方で、電機メーカーが驚くべきことに、「布団乾燥機」 を開発した。(笑)
        省エネなんですからね。そこでなにも、「布団乾燥機」 ってことはないでしょう。
        天日で干せって言いたくなった。
        いらないでしょう、そもそも、「布団乾燥機」。
        あったらたしかに便利かもしれないけど、資本はときとして、びっくりするようなことをする」

                           ~ユリイカ ’06、11月臨時増刊号より、 『文化的闘争の作法』、
                            宮沢章夫(劇作家)×青山真治(映画監督)の対談から抜粋。

                   ◇

        入院中、読みかけの本や雑誌をきれいに読破しよう、
        と思っていましたが、熱が上がったり下がったりで、
        あんまり、片づきませんでした。

        キズ関連の痛い記事ばっかりもなんなので、
        きょうは、入院中いくつか読んだなかの、
        気に入ったくだりを書きだしてみました。

        個人的には、
        「こころの乾燥機」 があったら、欲しいです。

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Posted in キオクのキロク

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