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先日、ひさしぶりに上京し、友人と昼を食いました。
食べ物で頭を悩ますのがおっくうな性分なので、
ランチ先は例によって、友人におまかせです。
――で、
タイ料理屋となったのですが、、
実をいえば、わたし、タイ料理は好みではありません。
そのむかし、
まだタイ料理が今ほどポピュラーになっていないころ、
タイ料理好きの女性主催の飲み会で、
パクチー (そのころはひっくるめて 「香草」 っていってた) を口にして以来、
(なんかドクダミ食っているようで 気分がブルーになるのです)、
タイ料理全般、苦手になったのです。
だから、
はたして食べれるかどうか、ハラハラしながらスプーンを握っていたのでした。
が、
いざ、口にしたら、なぁんと、ぜんぜん普通に食えんじゃん、
というか、とってもおいしく食べられたのです。
これって・・・、
わたしの味覚が、わたしのうすのろの舌が、やっと時代に追いついた、
ってことでしょうか・・・。
◇
“舌” っていえば、“二枚舌” ってコトバがありますが、
ついでに、舌のハナシ、二枚め――。
◇
以前、
東京へ出張でよくでかけるという 地元の同級生の Y 君に、
「なぁ、東京の食い物屋って、どこ入ってもうめぇんだけど、なんで?」
と、聞かれました。
そのとき、なんて答えたのかハッキリ覚えていませんが、
東京の、そのあたりの食い物屋が普通だと思っていたわたしからすると、
コチラ (田舎) が不味すぎる、ってことになります。
以前、わたしは、
東京の友人たちが訪ねてきた場合、どこにメシを食べに連れていくか、
ということをきっかけに、下仁田ファームの HP 上に
『下仁田グルメMAP』 を作ろうと思いたちました。
死んだようにヒッソリしている町なかの飲食店は、正直言って、
(新宿の “しょんべん横町” の安食堂もヘーキなわたしからしても)
もう店の面構えからして食指が動かない、つぅーか、
入る気にならない店ばっかりだったのですが、
町の商工会あたりが作った “町なかのオススメ食堂MAP”
のようなものを手にチャレンヂしてみました。
――で、
結果、3軒で箸を置きました。
わたしは、前の職業柄、
世の中で一流と呼ばれている高い食べ物を 口にする機会が何度かありましたし、
向上心で、行列のできる系の食べ物も 機会があれば試していました。
が、決してグルメではありません。
どっちかっていえば、食い気より色気、食べ物は 2の次 って人間です。
そんなわたしであるのに、なんかダメでした・・・。
チョイスした3軒とも、
あんまりうまいと思えないうえ、量がバカみたいに多いので、
なんだか拷問のようでした。
また、
孫がクレヨンで描いたシュールな絵が飾ってあるような店などもあり、
なんだか金を払って他人の家の台所で食べているような感じでした。
どうも、
町なかの人間の舌と わたしの舌とは、
温度差というか格差というか、
味覚のちがいだけに、“味格差” があるようです。
※一応、バランスをとって、下仁田周辺の個人的に “OK” な食べ物;
①すずきやのカツ丼
②井上の鍋焼きうどん
③かじかの蕎麦
・都会のヒトがよろこびそうなロケーション&店構えの店舗;
①かじか
②カナル山の家
③おたく茶屋
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