.
わが下仁田町の奥に、南牧村という村があり、
その村のさらに奥深く、長野県との県境に、
「狭岩峡」 という 渓谷があります。
なんて読むのか?、なんて
とくに気にしていませんでしたが、
以前、このブログのコメント欄に、同級生の Y君が、
「きょうがん きょう」 って読むんだろうか、
って書いてくれたとき、
さすがに音読みってことはねーだろ、
と ツッコんだものの、
南牧村は 音読みで 「なんもくむら」 だし、
あんがい、つまらない役人がつけそうな名前ちゃあ名前だし、
ちょっぴり正解が気になったのでした。
で、
ちょっと前、長野県に行ったとき、判明しました。
「狭岩峡」 は やはり 「きょうがん きょう」 ではなく、
もちろん、「せまいわ きょう」 でもなく、
「せばいわ きょう」 でした――。
ああ、なっとく・・。
&
なんでしょう・・、この風情のあるひびきは。
「ま」 と 「ば」、一字ちがうだけなのに・・、
なにか一句できそうな深みが感じられます。
平成の合併によって生まれた、つまらないとしか言いようがない
凡庸で味気ない市町村名に辟易していたわたしの耳に、
「せばいわ きょう」 が妙にグッとひびきました。
素晴らしい!
(せばらしい! と読みます。せばいわだけに)
※注) 画像は、「狭岩峡」ではなく、6月7日の、下仁田町の 「はねこし峡」。
.